【映画】花束みたいな恋をした

こんばんは、wataizuです。

まずは謝罪を。すみません。今日は映画のレビューをさせてください。夏季課題ではないのですがそれと別で今日はやることが重なってしまった1日だったので昨日話していた映画のレビューをしたいと思います。

 

レビューする映画は『花束みたいな恋をした』。


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東京の明大前駅で終電を逃したことをきっかけに出会った山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。好きなものや趣味が同じなことから意気投合していった二人はやがて付き合い始め、やがて同棲を始める。そして日々の現状維持を目標に就職活動を続けていくが……

 

本作品は今年上映した映画ですね。

なかでも予告編だけに流れるインスパイアソング「勿忘」は若者の間で人気を博していますよね。

脚本は坂本裕二さん。ドラマ「カルテット」などの脚本を担当した方ですね。

早いことにU-NEXTで配信が開始されていたので無料トライアル期間中の特典であるポイントを消費して見てみました。

 

この映画は他の恋愛映画とは一味違います。

まず着眼点。

恋愛映画は恋敵が出ながらも主人公がどっちを選ぶのかを焦点にあてる作品が多いのですがこの作品は違います。いってしまえば付き合ってから別れるまでの期間を描いた話なので目のつけどころが他の映画とは異なります。

 

また、実在する作品の名前を出してきます。本の名前は勿論、「スマスマ」(SMAP×SMAP)や「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」等、その年に話題になった作品を出すことによって見る者にリアリティを感じさせ、より作品の世界に入り込ませます。そういったところも他の映画と違うところだなと思います。

 

では作品全体を視聴して感想を述べさせていただくと、かなり面白かったです。

まずは描写。シーンの一つ一つに意味があるのですがそれがしっかりと伝わってくるんですよ。作中の後半で絹が麦に本を勧めるシーンがあるのですが麦は手にとって積み重なった本の上にそれを乗せていくんですよ。そこから「おすすめされたのはこれが最初じゃなくて過去にも勧められていたんだけど読めていない」ということが読み取れたりするんですよね。メッセージ性のあるカットが多いのが見ている側からするととても助かりました。

 

次に台詞。この作品はよく台詞を使い回すのですがそれが上手いんですよね。前半部分で出てきた台詞の一節を後半部分で別のキャラクターが一節まるごと引用して台詞に組み込むんですよ。こういうのは完全に身内ネタなのですがその身内ネタがカップルとしての仲の良さを引き立たせているんですよね。見ているこちらに気付きをもたせるところがとても面白く感じました。

 

展開は捻りがあって面白かったです。別れることを知っているこちらからするとどのようなことがきっかけとなって別れるのかそわそわしながら見ていたのですがこの作品、別れる決定的なシーンがないんですよ。出来事や感情の積み重ねで別れるのですがその意外性に魅了されましたね。ただ喧嘩してそのノリで別れるという作品ではないことが分かる面白い作品だなと思いました。

 

しかしながら本作品はまだレンタルが開始されていない作品です。DVDを買えば見れますが配信コンテンツはU-NEXTしかありません。ですが面白い作品なので気になった方は是非、調べてみるとよいかもしれませんね!