こんばんは、wataizuです。
テストも一段落し、気持ちが晴れている昨今の僕です!
でも気持ちは晴れているんですけど気が抜けない!
何故なら受験が来月ありますからね。あと少しで1ヵ月というところです。
今日は日曜日なので小説をレビューしようかと思います。
東京武偵高校、そこは武力を行使する探偵──通称『武偵』を育成する特殊な学校。強襲科の超エリートでSランクの最強武偵・アリアと、そのパートナーに選ばれてしまった(普段は)ただの一般人・遠山キンジの今回の使命は超能力捜査研究科(別名 SSR)の期待の星でキンジの幼馴染みでもある白雪を誘拐魔・デュランダルから護衛すること、つまりボディーガードだ。しかしキンジの目には白雪が襲われているようには見えず、やがてアリアとの仲に亀裂が入り………。
今回レビューするのは『緋弾のアリア Ⅱ』です。
「おいおいお前…よりによって2巻をレビューしてんじゃねぇよ」と思った方には1巻をレビューした記事があるのでそちらのリンクを貼っておきます。
読んでいただけましたでしょうか。
それでは話をしていきますね。
今回は『緋弾のアリア』シリーズの2作目になります。前作で紆余曲折ありながらも遂にバディを組むことになった遠山キンジと神崎・H・アリア。
今回はそんな正式にタッグを組んだ二人の初任務の話ですね。
そんな本作品のメインになる人物は表紙のキャラクター、星伽白雪(ほとぎ しらゆき)。
キンジとは幼馴染みで密かに想いを寄せている人物です。
そんな彼女はアリアの強襲科やキンジの探偵科と違って超能力者を育成する学科、「超能力捜査研究科に身を置いています。なので戦闘スタイルは刀に鬼道術といわれる妖術ですね。
そんな彼女がアリアとキンジが一緒にいる男子寮に突撃訪問したところで一巻は終わりました。
で、今回は面白かったのかというと………
抜群に面白かったです。
「いやーそうきたかぁ!」という感想です。
僕、この作品ってクライムアクションとラブコメだけだと思っていたので国際級の犯罪者をバッタバッタと倒しながら恋愛していく…みたいな物騒な話だと思っていたんですよ。
でも想像以上に物騒な話だった。
超能力捜査研究科という時点で覚悟はしていたのですがこの作品、かなりファンタジーな話なんですね。ちゃっかり魔法とか出てきてきるし。
唐突なファンタジーに戸惑いはしたのですがアクションなどが超能力に依存せず剣術や体術を用いながら行っていたので読み終わったときには自分のなかでこの作品のファンタジーを消化できていましたね。
物騒な要素はこれだけだけではなく、日常でもド派手なアクションしているんですよね。
キンジがアリアに何か言う度に二丁拳銃でバンバン威嚇射撃される展開は結構見てきたので慣れました笑
でも修羅場という状況下でおもいっきりアクションしていたんですよね。
例えば白雪がキンジの裸を見てしまったシーン。
そこで白雪は従順なので「おあいこ!」という形で自身の体を見せようとするのですがキンジに止められる。
そこら辺の揉み合いをしている最中にアリアが来てしまうんですねー
「何やってんのよバカキンジ!」とお決まりの台詞でアリアが足元を撃ちまくるのですが白雪の発言が更にアリアをヒートアップさせてキンジ本体に銃を向けてベランダまで追い詰めるんですね。
こういうラッキースケベとかの修羅場で「バカーーーー!」だけで済まされると思ってたんですよね。現に1巻がそうでしたし。
バカー!と叩かれる側が必死に逃げようとワイヤーまで使っているし。
ここがやっぱり武偵で他の作品とは一線を画するところなんだなーと思いましたね。
そしてアクション描写もさることながら心情描写もまた、良いです。
この小説はキンジ主人公なのでキンジ一人称視点の話です。
一人称の小説ってその人の主観だったり考え方が分かる以前に語彙力がないから助かるんですよね。
特にこのキンジに限ってはまさにそれで。
彼はバカなキャラじゃないんですけど使う言葉が拙いんですよね。
なので文体が堅苦しくない。凄く読みやすいんですよ。
「ヤツ」とか「コイツ」みたいな荒っぽい口調で紡がれる文章は人間味があってとても面白く、また分かりやすかったです。
そしてアリアが可愛い!!!!!
こちらが本命の感想です。
一巻とは違ったアリアの良さがどんどん出ているんですよね。
例えば保健体育の知識。
一巻で弱音を吐き続けていたアリアの口にキンジがキスをしたのですが白雪に言及されるんですよ。そのときに謎な自信を顔に浮かべて言うんですよね。
「子供はできてなかったから!!!」
やだもう…可愛すぎる!
これをあのルックスで胸(偽装胸)を張って言うところが無知で可愛いんですよね。
思わずここは笑ってしまいましたわ。
しかもあのキス以降人知れず結構悩んでいたとか…。
思わぬところでハートに風穴開けられましたわ。
星伽白雪がメインの話ではあるんですよね。極度の箱入り娘な彼女がキンジと外に出たりとかアリアとの出会いとかで成長していく話なのですがやっぱり勝つのはアリアなんですよね。
仕方ない!だってメインヒロインだもん!
デレるときの台詞とかもう…星伽の方にいきかけた自分が目が覚めるくらいの可愛さですからね………。
やっぱアリアさんにゃ敵いませんよ。
と、この作品の良いところをつらつらと言ってきたのですが勿論気がかりなところがあって。
2世ネタをやめてほしいですね。
「先祖がかの有名な………!」とか。多すぎでしょうよ。
世界の狭さを実感しちゃうんですよね。
ジャンヌ・ダルクの血を引く者とシャーロック・ホームズの一族の者とルパンの一族の者。この三者、密接な繋がりありますからね。
世間狭すぎなんですよね………というか一巻で飽きた自分がいます。
特にジャンヌ・ダルクなんて聖処女じゃないですか。でも作中では「魔女だった!」という設定。
無理ないですかね………
と思っちゃいましたね。
あと固有名詞控えめなのがどうしたのかなと思いました。
iPodは出しているのに東京ディズニーランドは「東京ウォルトランド」なんですよね。
「マクドナルドとかいっといてそこは名前変えるんかい!」と些細なことですが思ってしまいましたね。
今回も今回とて面白かったです。2巻は僕が不覚にも興奮してしまった1巻の宿敵、理子が再来するらしいので引き続きよんでいきたいと思います!
気になった方は是非、見てみると良いかもしれませんね!