急に莫大なお金が手に入った!貴方はそのお金で何をしますか?
こんばんは、wataizuです。(ファ◯ト映画みたいな入り)
ちなみに僕は……松阪牛を毎日ご飯と一緒に食べたいです。
カレーにおいてほぼモブ役みたいなお肉が実は黒毛和牛とかやってみたいですわ。
まーあとは配信サイト全部入ったり家のWi-Fi環境を滅茶苦茶良くしたいですねー!
と、まぁ言い出せばキリがないのでここら辺にして。
今日はドラマをレビューしたいと思います。
主人公の中年男性 ソン・ギフンは事業に失敗、それ以降ギャンブル暮らしで母親を悲しませる毎日を送っていた。妻とは離婚し、最愛の娘の誕生日に「来年の誕生日にはプレゼントを贈る」と約束するが、別の男性と再婚した妻はアメリカに転居する予定であった。そんなギフンの前に、『大金を賭けたゲーム』への参加を促すスタッフが現れる。拉致されたギフンが目を覚ますと、ゲーム主催者によって同じ様に拉致された456人の人々がいた。彼らは456億ウォン(約45億円)の賞金がかかったゲームに参加することになる。それは、命をかけて挑戦する極限のデスゲームであった………
レビューするドラマは『イカゲーム』です。
製作年は2021年。製作国は韓国です。
9月17日からNetflixで配信されましたが、人気を博し、そのレベルはNetflix国内配信ランキング堂々の1位にランクインするほど。
とか
など、芸能人がコスプレをしているところから人気が窺われる本作品なのですがそもそもタイトルの「イカゲーム」が何かというと韓国の遊びなんですよ。
この図形のなかで行われる遊びです。昔の遊びのなかではかなり攻撃的な類の遊びらしく、当時は服が破けたり、骨折・脱臼することが多かったらしいです。
ルールに関してはかなり難しいので分かりやすくまとめたサイトを用意しましたのでそちらで理解してもらえると嬉しいです!
前回のブログ以降、はれてNetflixに入ることができまして。
Netflix入っている友達から「マジでイカゲーム見て!2話まで耐えきったらいつの間にか見終わっているから!」とゴリ押しされていたのを思い出してネトフリ童貞を卒業する為に見てみました。
で、本題の感想なのですが………
めちゃくちゃ面白かったです。
友達がゴリ押しするのも無理ないなと見終わって思いました笑
様々な人間にフォーカスしているストーリー
『イカゲーム』はデスゲーム系の作品です。同じ系統の作品でいうと『カイジ』とか『ソウ』が挙げられる、目的と死を秤にかける話です。
この『イカゲーム』、『カイジ』のパクりとかいわれているのですが個人的にはそうは思わないんですよね。
沢山の人間にフォーカスして感情移入しやすくさせている。
ここが最大の違いだと思います。
主人公はソン・ギフン。
仕事に失敗し、妻とも離婚。毎日ギャンブルをして母を泣かせている親不孝者の彼ですが注目すべきなのは彼だけじゃない。
チョ・サンウ
ギフンとは同じ町で育った幼馴染み。名門大学出身の秀才で大企業に勤めていたが顧客の金を横領して取引したが失敗し、多額の借金を背負うことになる。
カン・セビョク
脱北者で家族とみんなで暮らす為に大金が必要なため、イカゲームに参加する。
端的に話すとこんなバックボーンのキャラクターなのですがなかなかに重い背景を持っていますよね。過去だけならギフンよりもセビョクの方が主人公しているくらい。
そんな過去だけで1話潰せるんじゃね?というくらい重い過去を持っている彼らなのですがゲーム中でも視点が置かれているんですよね。
なのでこのイカゲームはかなり俯瞰的な作品です。
主人公だけでなく他のキャラクターにもスポットライトをあてているので徐々に感情移入してしまうんですよね。
視点が切り替わる忙しい作品ですがその分充実した作品になっているところが本作品の魅力だと思います。
でもこれだけじゃない。むしろここからが『イカゲーム』最大の魅力といっていいでしょう。
運営者側と参加者側で別れる物語
本作品が他のデスゲーム系と一線を画するところはここなんじゃないですかね。
とにかく見終わったあと、この作品は2つ話があるなと思うんですよね。
①ソン・ギフンが賞金を得る物語。
ここが本筋です。
でもこれだけじゃない。
②ファン・ジュノが行方不明の兄を探す物語。
これが第2の物語なんですよね。
警察官のファン・ジュノは行方不明の兄の部屋からある名刺を見つける。
それがギフンが警察に突き出していたイカゲームの名刺と一致していることを見つけ、イカゲームの会場に潜入していくというのがもう一つのお話です。
そしてこの2つの話、あまり交わらないんですよ。
ギフンとファン互いに1、2回くらいしか顔を合わせたことがなく、またゲーム中で話したことなんて一度くらいでそれも変装した状態なのでギフンからしたら「誰?」状態なんですよね。
なので全く別の話なのですがイカゲームの本質に迫る話はギフンの話とは一味違ったスリルがあって面白いです。
後にファンはゲームの係員になりすますのですが同じ係員の会話についていけなかったり、兄の記録を探るべくゲーム主催者の居どころに潜ったりするのでハラハラしますし、イカゲームがどのように運営されているのか、その事実に迫る話としても十分機能しているのでかなり見ごたえがありました。
高潔な世界観のなかに佇むグロ
本作品の世界観、僕が一番楽しんでいたところってここなんですよね。
とにかく世界観が無駄に清潔なんです。
イカゲームの係員、通称「ピンク服」というのがいるんですよ。
違反者の処刑やイカゲームの運営を担当している彼らなのですがマスクの図形以外、衣装が統一されており、統率のとれた動きをするんですよね。そこがかっこいい。でもピンク服というところが可愛さを引き立たせている彼ら。
こんな彼らが淡々と違反者の処理を行っていくのですがこれがまぁグロい!
ミッドサマーでもここまでは再現できなかったな………と思わせるくらい攻めた演出をしているんですよね。
肝臓をビニール袋に入れているのはもちろん、目玉をくりぬいたり更には頭が潰れてぐにょっと歪んでいる死体とか見せてくるんですよ。
でもそれを処理しているのは清潔に施されているピンク服。
このギャップがかなりキツくて面白かったですね。
そしてまぁよく作り込まれている!
ピンク服がどのように1日を送っているのか、またどのように食事をとり、どのようにやり取りしているのか。
また運営者のいる場所がどのような作りになっていてどのようなことが行われ、どのような空間に繋がっているのか等、細部に手を抜かずあますことなく描写しているのが面白かったです。
設定資料集を映像で見ている感覚に陥るくらい世界観を映し出していたところが個人的には良かったです。
総合的に見てかなり面白かったです。極限の状況下で映し出される本性などがキャラクターごとに微妙に違っているところとかもしっかりと描写されていたし、ラストもなかなか驚かせる展開をしていたのであっという間に見ることができました。
肝心なゲーム性に関してはそこまででしたね。
昔ながらのゲームをデスゲームにしているところが本作品の魅力ですがどうしてもぬるく見えてしまうというか。
カイジのEカード↓
みたいに創作されたゲームではないし子供向けな遊びなので打開策やら必勝法をいわれたところで「あ………うん」というような感じになってしまっていたのが本音です。
綱引きの必勝法とかあるのですがめっちゃ得意げに言っている割には運動会でよく言われているようなコツだったので拍子抜けしてしまいました。
でも注目してほしいのは人間ドラマです。
莫大な金額を突然手にしたら人はどうなるのか等、様々なところでメッセージを投げかけてくるので考えさせられる作品でもあります。
気になった方は調べてみると良いかもしれませんね!
ちなみに『イカゲーム』はNetflixのみの配信になっているのでご了承を。
予告編がありますので良かったら是非↓
レビューしてほしい作品があればこちらからどうぞ!
レビューしてほしい作品があればこのツイートで受け付けます。
— 及第点 (@wataizu_main) 2021年10月17日
・アニメ、映画、小説(ライトノベル)を主に受け付けます。
・絶対的に良いことを述べるとは限らないのでなかには否定的なレビューをしてしまうこともあります。
以上の2点を踏まえたうえで依頼してくれると嬉しいです!