【映画】ワイルド・スピード/ジェットブレイク

どうも、wataizuです。

 

今日はあのカーアクションで有名なシリーズの最新作をレビューしたいと思います。

 

レティ(ミシェル・ロドリゲス)と幼い息子のブライアンと共に穏やかに暮らすドミニク(ヴィン・ディーゼル)の前に、実の弟ジェイコブ(ジョン・シナ)が刺客となって現れ、次々に攻撃を仕掛けてくる。かつての宿敵サイファー(シャーリーズ・セロン)ともつながるジェイコブは、ある恐ろしい計画を実行しようとしていた。彼らの陰謀を阻止するため、ドミニクはファミリーと一丸となって立ち向かう。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク (2021):あらすじ・キャスト・動画など作品情報|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)

 

今日レビューする映画はこれほど”ファミリー”という映画はないだろう!

ワイルド・スピード/ジェットブレイク』です。


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本作品は『ワイルド・スピード』シリーズの最新作になります。

私、このブログ始めた頃からワイスピは一作目からずっとレビューしているんですよね。

 

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よくよく見てみるとブログの書き方も変わってきているのでよかったら是非!!

 

で、このシリーズはどういう作品かというと「世界の危機を”ファミリー”と一緒に車で救う」という話です。

最初はそうでもなかったんですよ。主人公のブライアンとドミニクがマフィアのドンなどの「業界の悪者」をその国で仕入れた速い車を使って倒すという話だったんですよ。

MEGAMAXやEUROMISSIONからですかね…国のネットワークを牛耳れる兵器を持つ「世界の悪者」を倒す話になっていきましたね。

 

そしてここから車の使い方も荒っぽくなりました。

ただでさえ速い車にニトロなどをつけたりしていたのですがこの頃から車をハッキングして雪崩のように駐車場から落としたり、車で空を飛んだりするようになりましたね。

この大胆な使い方も魅力の一つですが最大の魅力は「展開がアツい」ところですかね。

 

このシリーズ、前半は作品ごとで出てくるキャラが別だったのですが後半からはそのキャラクターたちが集結してくるんですよね。

作品を知っているからこその面白さが後半から一気にくるのでアツいんですよね。

そして敵だったやつが共闘したり仲間になったりするので男の子からするとかなり興奮する作品かもしれませんね。

 

そして9作品目の本作には敵としてジェイコブが出てきます。

ドミニクの妻、レティは言います。

 

あのジェイコブが…!

 

どのジェイコブだよ!そもそもジェイコブって誰だよというところに落ち着くでしょう。

ジェイコブというのはドミニクの弟です。シリーズ初登場ですね。


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まあここは身内をあとからバンバン追加するワイスピ制作陣の十八番ですね。今まで弟がいたみたいなセリフ聴いたことないので当然我々も初耳。

そんな影うっすい弟君がどおしてドミニクの側に居なかったのか、そしてドミニクのパパの死の真相などがわかるのが本作品の主な魅力になります。

 

あらかたの説明が終わったのでレビューしていきましょう。

 

ストーリー性

再会多くすればそりゃ興奮するって!

最早お決まりのファミリー集結シーンに加えて今回はMEGAMAX以来の同窓会をしたんですよね。

お前今何してる?的な感じで過去作で出てきてもう出ないであろうキャラクターがここにきて出てきたので燃えましたね。

その代表的な人はこの人!


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ハンですね。三作目『TOKYODRIFT』の名脇役にしてドミニクのファミリーの一人ですね。

東京のストリートレース界の頂点にいるD.K(ドリフト・キング)の仲間だったのですが、主人公ショーンの命を救ったことで彼の野望に協力しD.Kに対抗するというキャラクター。

 

個人的にハン、一番好きなんですよね…

 

『TOKYODRIFT』で見せた理念がとても好きで。

作中でハンはショーンに自らの愛車をプレゼントするんですよね。でもドリフトを練習していた半人前のショーンは車を壊してしまうかもしれない。ショーンはハンにその旨を伝えるとハンはこう答えるんです。

 

信頼できる奴が欲しい。金はあるし、人の本性は、付き合えばわかる。そいつを知るためなら車をあげるなんて取るに足らない。

 

ここ!!ここなんですよ!こんな大局的に物事を考えられるデカい男になりたいですわ…

そして立ち振る舞いもかっこいい。クールでいつもスナック菓子を食べているという強キャラ感ある設定。

ドミニクのもとにいたとき口数が少なく、脇でスナック菓子を食べているその姿かっこよすぎたので『TOKYODRIFT』で死んだときはショックでしたね。

 

死んだと思っていたキャラがでてくれる時点でもう配点高いです。

結局主人公のショーンもでてくるのですがやっぱりファミリーだったってこともあってかなり興奮しました。

 

で、同窓会シーンの何がいいって「再登場したキャラクターと縁のあるキャラクターとの再会の重さ」なんですよね。

ハンと縁のあるやつといえばドミニクとショーン。

目が合ったとき、どのような言動を示すのかがもう気になりすぎて固唾を飲んでみてしまうんですよね。大体の再会がハグで始まるのですがそのハグが重くて胸にクるものがあるんですよね。

そこもしっかり描写されていたので感無量でした。特にハンとショーンのハグが個人的に好きです。

 

作中における疑問も作中以前における疑問も解決してくれる懐の広さ

作中における疑問はいくつか序盤で浮かび上がります。

 

①何故ジェイコブが今まで一切姿を現していないのか。

元々設定として作る気なかったから…

といってしまえばお終いですがちゃんとした理由が欲しいですよね。あそこまで名前があげられないからそれ相応の理由があるであろう。

 

結果:ありました。

 

はえ…なるほどな~という感想です。最初、お父さんを殺したのはジェイコブだったということを知って「ジェイコブサイッテーーー!赦せない!」という感想だったのですが借金返済を要求されていたという背景がわかるにつれて「お前も色々あんだな」というような同情の念が浮かび上がってきました。

「なら相談すればよかったのに!」とドミニクは言うのですが言えっこないよ…って感じですよね。下手すれば殺されるかもしないですからね。仕方ない。

 

②何故ジェイコブはドミニクを恨んでいるか。

ここね。序盤、本作のもう一人の敵であるサイファーに囃し立てられるシーンでわかるのですが恨む要素なんにも思いつかないから「は?」となる。

でも段々と父の死の真相が明らかにつれて感じ取れるようになってきます。

こちらもよく描けていました。

 

③何故ハンが生きていたのか。

ここね。上二つの疑問よりもなんやかんやいって気になる疑問。

『TOKYODRIFT』のカーチェイスで爆発に巻き込まれて死んだハン。あれは確実に致命傷でしょ!とは思いましたが個人的には「胡散臭いな…」と思っていたんです。

それが今回爆発から逃れたということで姿を現した。

 

何故?

 

というのは当然皆さんの心にあると思いますが結果から言えばあの答えが妥当だったんだなと思いました。

リアルに抜け出したところでそれはそれでハンがダサく思えてくる。曖昧でファンタジーに済ませた方がそれを明かすハンのキャラ性が傷つかなくて済むので「マジック」が一番妥当なんじゃないかなと思いました。

 

④ブライアン今何してる?

これは作品以前の疑問ですよね。

『SKYMISSION』までの作品(『TOKYODRIFT』を除く)でドミニクと共に歩んできた主人公ブライアン。

でもブライアン役のポール・ウォーカーの事故死でその後の作品が出れなくなりました。

でも気になる。気になってしまう。

 

あいつ今何してる?

 

と。

そして本作ではブライアンの妻にしてドミニクの妹、ミアがでてくる。

なんで奥さんの方がでてくるの⁈というとジェイコブが敵なんでしょうね。家族の問題だから、という形で出てくるあたり出し方上手いなと思うのですがその間に「子供はブライアンに預けている」とちょっとブライアンに触れているシーンがあったんですよ。

ドミニクと張り合えるほどのドライバーがイクメンに転身⁈と思いますが最後ド派手に登場してきたところで映画は終わります。

 

車だけだったのですが描写としては最高だったと思います。そのあとの展開は視聴者の妄想に委ねる…というのが一番きれいな形でしょうね。

ブライアンの代名詞ともいえるR34型GT-Rがドミニク邸に颯爽と現れるんですけどああいう形が一番ウルってきますね。車から降りて後ろ姿出されたらそれはそれで興奮するかもしれないですが「ポール・ウォーカーの弟か~」みたいな思考が脳裏をよぎる。

ああいう出し方が最もいい出し方だと思いましたね。

 

キャラクター性

サイファーを生かす意味

本作の敵は勿論ジェイコブ。でも協力者がいるんですよね。それが


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サイファーですね。もう既出キャラでして『ICEBREAK』に出てきましたね。

ハイテク技術を使ってとにかく全世界掌握したい人。

車をハッキングして雪崩のように落とす…みたいなことをしたりドミニクを仲間にしたりと中々の強敵ぶりを見せたのですがドミニクが裏切ったことで計画が頓挫され結局逃亡しました。

 

で今回は前半ずっとアクリル板のケースみたいな檻に入ってジェイコブや彼の協力者でやけに金持ちアピールしてくるボンボンを煽り立てていたのですが、後半ジェイコブを裏切りボンボンと手を組んでドミニクをジェット機で追撃してきましたね。

まあ結局返り討ちに遭うのですが問題はこの後。

 

実は遠隔操作ってオチだったんですよ。

 

まあサイファーというキャラクターは直接手を下さないボス的存在なので性に合わないのはわかる。

なら遠隔操作している場所を突き止めて「み~つけた☆」みたいな感じでレティがぶん殴る…みたいなのもアリだと思うんです。

とにかく三作引きずる敵キャラではないです。

毎度毎度ああいうやられ方するとどんどんと陳腐になってくるんですよね。

 

ダース・ベイダーみたいなインパクトがあれば話は別ですよ?まああれは見た目のインパクト凄いし毎回傍若無人な振る舞いをして爪痕残すので三作通しての敵として成立しているんですよね。

 

あいつにそんな魅力はないです。

 

ドミニクが本格的に敵に回れば三作はいけると思うのですが『ICEBREAK』で既に敵に回ったので難しいですね。

 

女性陣の見せ場多くて◎

ワイスピって作風やジャンルから男性の活躍が多い作品なんです。

でも多様性求められる現在、その在り方は議論視されているんですよね。

 

発端となったのはレティ役のミシェル・ロドリゲスが脚本の書き直しを要求した話。

レティはドミニクの妻なんですけど読んだ時点の脚本では飾りのような恋人キャラになっていてブチ切れたらしくて。「深みのあるキャラを作ってくれないと役を引き受けないわ」と宣言して本作の脚本になったらしいのですがレティやミア、ラムジーのシーンが多くなっている。

 

特にレティ。なによりもドミニクと子供のことを考える家族思いな一面が引き出されている。今回においてはドミニクよりも行動力ありますからね!

アクションもかなりよかったです。レティのアクションはスカイミッションのときから凄いと思っていたのですが今回はその真骨頂でしたね。

ガタイの良い男たち相手に拳で圧倒する姿は見ていて爽快でしたね。ミアとのコンビネーションも絶妙でなんやかんやいってワイスピで一番好きなアクションだと思っています。

 

ミアも珍しくアクションを見せていたり、ラムジーも大型車を運転したりしているなど、各々見せ場が沢山あったのでそういった点でもこの作品はシリーズの転換点ともいえるべき作品ともいえます。

 

演出

東京の描写が雑すぎる。

あれなんですかね、監督は東京行ったことないんですかね。写真で見て「こんな感じでしょ」と作った感が半端ないんですよね。

 

とりあえず文字をネオンで照らしとけばいいと思っているんですよね。

 

それは東京って言わなくてもできるんですわ。そして文字を照らしている店しかないじゃないですか。でも日本の店の看板って文字をネオンで照らして看板にしている店ばかりじゃないと思うんですよ。

そこのリサーチ力が皆無。偏見で描いているんだなと日本の人からしたらそう思ってしまいます。

 

そしてラーメンね。ビジュアルがワカメスープ。

お金あるんですよね?なら職人に監修してもらいなよ!なんでそういうディテールに手を加えようとしないのかな…

そしてレティ。箸でつつくだけなら食べないでもらえます?結局ビール飲んでいるだけだし。

 

ひょっとして視聴者の層に日本人は除外されている?と思ってしまうくらい雑に描写されて極めて不快でした。

どうやら制作陣の東京は『TOKYODRIFT』の2006年で止まっているらしいです。

 

総評

面白かったです。アクション、展開などは相変わらずのワイスピクオリティで飽きずに見れました。

ただ次作で東京を描く際はくれぐれも気を付けて、細部にこだわって描写してほしいと思いました。

僕としてはホブスを見たいですね。ドウェイン・ジョンソンは出ないと言い張っているけどやっぱりホブスの兄貴感半端ないのでもう一度見てみたいですね。

次は2023年だそうで。のんびりと待ちたいと思います!

 

 

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