最近見た映画の感想を供養していく。

明けましてどころか明けすぎちゃったので明けすぎておめでとうございます。わたいずです。

わたいずの今年の目標は「嫌なことから逃げない」です。大学生も折り返しになり、そろそろ"アレ"が始まります。

2024年を迎えることは大学3年生になるのと同義で、それは"アレ"をするのを認めてるようなものなのでホントは2024年を迎えたくなかったのですが、世界がそれを赦さなかったみたいです。

外出て何度も確認して2024年になったと分かった…いや分かってしまったときは、石原さとみが結婚したときと『呪術廻戦』で天内理子が脳天ぶちぬかれたときと同じくらい泣きわめきました。僕のなかの"青"、まだ澄んでいてほしかったです。

ちなみに留年という可能性を考えたのですが、友達に「お前、前期でどちゃしこ単位取ったから後期どんだけ単位落としても進級できるよ」と言われました。世界ってこんなにも残酷だったんですね。エレンの気持ちがわかりました。

でも歩み続けるしかないんですよね。

だってこれは──

 

僕が始めた物語だから。

 

かましいのはさておき、そんな苦しいことが待ち受けている今年ですが頑張ろうと思います。

手始めに見た映画をちゃんと書こうと思います。

そう決めたときには既に数本見たあとだったので今日は見た映画の感想をポンポン言ってこうと思います。

 

 

ゴジラ-1.0


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戦後間もない日本にゴジラが現れる話。

 

バチクソ面白かった。

ゴジラに関しては『シン・ゴジラ』とアニメ映画のゴジラ3部作ぐらいしかない。「いや多いだろ!嫌味言うなよ」という人、ゴジラファンと特撮ファンとアメコミファンは敵に回しちゃいけない。これでイキっていたらゴジラファンに一生パシリにされて焼きそばパン買うだけで僕の学生生活終わってるからね。

 

とはいえこの映画、当初は見る予定がなかった。友達とノリで映画見に行こうかという話になってエクソシストの続編と名前忘れたけど不時着した島が無法地帯のノンストップサスペンス映画とゴジラという、カレイの煮付けとおでんとシチューぐらいパッとしていないメンツだったから消去法でゴジラ選んだ。最近の映画ってマジでメンツがしょぼいよね。ビビッとの来るのなくて正直僕からしたらこの3つはかなり泥仕合だった。

 

ゴジラシリーズは正直言って興味がないのだが、泥仕合と言わせたのには山崎貴という名前が関係している。というのも、山崎貴で良い作品はあまり聞かないのが正直なところで、最近の作品のCGがちゃっちくてなかなか自分から見る機会がなかった。だからゴジラに関してもマイナスなイメージは持ってたよね。(-1.0だけn...)

でも今回のCGは度肝抜いた。序盤の主人公視点でゴジラを見上げるカットは脳裏に刻まれてるくらい見る者に恐怖と絶望を与える。

そして熱線描写。シン・ゴジラは背骨が紫色になってたけど今回のゴジラは背骨が隆起してしていくギミックになっている。そして熱線を出す刹那に無音の瞬間を設けた制作陣には頭が上がらない。過去一の貫禄があったと思う。

あと「-1.0」。あらすじでは戦後まもないなか、0になった日本の状況がゴジラによってマイナスになるって定義しているけど、作品を通して-1.0の意味が様々なところに散りばめられている。それを読み解いていく楽しさだったり深さを得ることができる最高の作品だった。

キャストもよかった。シン・ゴジラのようにキャストだけで小さな村作れるよね的な多さではなかったが実力派揃いだったのは確かだった。浜辺美波って昭和との親和性凄くて。昭和の人あるあるのやや早口な口調とか声とか出で立ち全てがもう昭和だった。もういいよ。浜辺美波の歩く半径200mはもう昭和時代ってことでいいよ。

あと安藤サクラ。この方が一番ヤバい。序盤でえげつない演技見せてくる。神木隆之介を食っちゃう演技してる。ダメだよ1人だけハリウッドレベルの演技しちゃ…ってくらい1人ずば抜けているからそこも面白かった。

 

THE WITCH 魔女/増殖


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命からがら施設から逃げ出した最強サイキックガールが人の姉弟に匿われながら追手の組織やヤクザ、中国の超能力者組織とバトる話。

 

微妙!どうしたTHE WITCH!!!

本作は続編で、前作の主人公も出てくる展開だったり前作のボス枠と同等の能力を持った輩が沢山出てくる面白さがあって前作よりもバトルのスケールが大きかった。

あと前作はヒロインの二面性が際立っていたんだよね。主役のキム・ダミは自分を拾ってくれた家族の窮地を救うためにオーディションに出る心優しい女の子だけど本当はIQがゲボほど高くて血も涙もないサイキックガール。そんな菜々緒でも演技できないくらいのギャップのある女の子に対し本作のヒロインは一貫性があって精神も幼く、純真無垢。「超能力者が逃げて人に匿ってもらっているけどそりゃバレるよね〜」というプロットは同じなんだけど主役の性格が違うから前作とは別物の話と思って見ることができたね。

だけど消化不良で終わるのが残念。この作品の消化不良というのは「後味の悪いエンド」とは似て非なる。

次作を踏まえたうえでの後味の悪いエンドを作っているのだ。

後味が悪いエンドって想像に任せるとか、終わったあとの余韻が長くて味わい深いところが、「ハッピーエンドという選択肢があるなかであえてバッドなエンドを選ぶ制作陣の大胆さや熱意」が伝わるんよ。だから僕は胸糞エンドも好きなんよ。そもそもこの作品はユニバース化しようとしていて、本作はそのユニバース全体の到達目標とかを描写して「じゃあ次作でやろっか!」と丸投げしている感じがしてきちゃったかな。次に託そうとする姿は長期休暇終わりかけの中学生みたいだなと思ったのだけど、映画って単体で評価されるべきだと思うんよな。次作を踏まえたうえで、「あの作品面白かったよね」とか単体が面白くないことを暗に示しているしそれを望んで制作陣がやっているのだとしたら「この作品はどう評価されてもいいんだよね?」という投げやり感を覚えてしまう。どんなシリーズでも、繫がりがあっても映画は単体で作られるべきだしその考えを制作陣は忘れちゃいけねぇぞ!と思っちゃったね。

 

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト


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数々の任務をこなし、固い絆で結ばれたドム率いるファミリーに、父を奪われた復讐鬼が襲いかかる話。

 

安定の面白さであった。

後付といったらワイスピ!死体がなかったら絶対死んでないでお馴染みのワイスピ!

いや僕も登場人物が死ぬのは嫌だけど、「実は生きてましたー!」っていう展開がこの作品多すぎる。ハンはどこからどう見たって死んだろ。「マジック」は無理がある。Mr.マリックでもできんよ。で、種明かし映像も無理あるんよな。

でも生きてるんです、死体が描写されなかったから!

ガバガバすぎるでしょ。

ってのが前作だったんだけどこのシリーズ、面白いから憎めないんだよな。

「背負うものがあるから強くなれる主人公」ドムと、「背負うものがないから強くあれるヴィラン」ダンテの対比が作品全体から感じられて良かった。

あと、リトルBの立ち回りがよくて、かつてない窮地に落ち込むドムを支えるところが好きなんだけど、本作は2部作で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』みたいなものだから「仲間の絆はあてにならん、父親と子供の絆が全てだ」みたいなことを言うダンテのメンタリティが皮肉に反映されていて絶望感凄かった。

あ、そうそう。さっきの魔女増殖も同じように本作も二部作構成で展開とかも次に繋げてたけど熱意が凄かったかな。クライマックスまで怒濤の展開で「どどどどどすんの?どーすんの?」ときったねぇ20歳がウマ娘みたいなことを言っちゃうくらいにはよく作られていた。そういうところだぞTHE WITCH!!!

でも観る側思ってるんじゃないかな。

もう車の時代は終わったんだ。

と。

いやまだ人間の交通手段の主体は車だけど、なんだろうな…車でレースとか車が俺の青春だ!みたいな時代はもう過ぎただろって思うんよね。ここ最近のワイスピを思う度に「時代に合ってない感」をどことなく感じる。

でもそこをちゃんと描写してる。ワイスピ君もコンプレックスだったんじゃないかな。昨今のワイスピに思う「もう車って時代じゃないだろ」みたいなところも本作で補われているからかなり内容が凝縮されている作品だった!

ラストは映画館行くわ、マジで。

 

イノセンツ


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北欧の団地に住む4人の子どもたちの"遊び"が団地を巻き込む事件へと発展していく話。

 

独特な面白さだった。

すれ違う両親のもとで暮らす子供、虐待を受けている子供、母から目をかけられている自閉症の姉に嫉妬する妹。そして姉。

その4人が複雑な背景を持つが故に起こり得る話かと思うとかなりゾッとさせられる作品であった。

 

子供の恐ろしさが全面的に出ていた話であったが、同時に大人っぽさを感じる話であった。

普通の子なら自分たちの手に負えない事態に発展した場合、その場から目を背ける。

だが本作品の子供たちは決してそんなことはなかった。ケジメつけようぜといわんばかりに「私達の問題」であることを全面的に押し出す。え、ヤクザの家系なん?!ってくらい大人を頼らないところが肝が座ってる。作品のはじめからおわりまで一貫して子供主体の物語であるところが、子供の可能性を感じられた。

基本的に静かな作品で動物を痛めつけたりする描写があるから苦手な人はオススメできない。ただ、「普通のスリラー映画は嫌だ」って人には十分オススメできる作品だと思う。

 

ヴィーガンズハム


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バカおもろい。

肉屋を営む倦怠期の夫婦が、店を襲ったヴィーガン過激派を殺してお肉として提供したらバチクソ美味しくて味をしめていく話。

 

トチ狂っている話だが、中身がしっかりしている。人肉を提供することの罪悪感と提供しないと店が立ち行かないという使命感で葛藤する夫婦が後半で味しめてテンポ良くなっていく様とか、ちゃんとハラハラする展開や価値観の変化を描写しているところが、「ただヴィーガンを一方的に批判する映画」ではなくて一本の映画として成立していて楽しめる。

型はしっかりしているが、そこまで内容が詰まってないから語る内容も少ないが最初から最後までくすっと笑えるので、グロいの苦手な人以外は全員見てほしい!

 

太陽は動かない


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24時間ごとの定期連絡を怠ると心臓に埋め込まれた爆弾が作動する2人のスパイが、次世代エネルギーを巡り、企業やスパイと諜報戦を繰り広げる話。

 

おもろかった。

さほど難しくもなく、繰り広げられる諜報戦の情報内容も少なくかつ抽象的だからスパイ映画未経験者は楽しめる。

むしろ諜報戦というよりかはキャラクター性に重きを置いているんだよな。過去を掘り下げて伏線回収を多くしたところとか、藤原竜也のフォームだだ崩れのアクションとかが過去を捨てて機械的に生きるスパイの在り方とは異なっていて、他のスパイ映画との差別意識を感じられた。

だが、伏線回収をキレイにするあまりライバルのスパイの動向が不可解なのが気になった。見終わったあと「え、じゃああれってなんでなん?」となったところが残念だった。

あと、トリリンガルの日本人女優を起用すべきだと思った。韓国人のキャストの日本語がタジタジなんだよな。藤原竜也は「スパイらしくないスパイ」を演じて良い。でも他のキャストは「完璧なスパイ」を演じてほしかったんだよな。まぁでもそんなキャストいないよな。海外ロケがメインで1人も外国人キャスト使わず日本人キャストでやるスパイ映画は狂気の沙汰としか思えないもんな。だとすると仕方なかったのかなともおもう。

連続ドラマも当時見ていてマジで気になってた作品、見れてよかったです。

 

まとめ

最近見た映画、ハズレがない。これに尽きるな。結構イノセンツからは衝動的に映画を選んでいるんだけどこうもおもろい映画が多いと自分のセンスに酔いしれちゃうね。

とはいえ、心の底から見たい映画がなくて、暇つぶしで映画見てる感があるんだよな。だから、いまいち湧き上がらないというか。「見なくてもいい映画」を見てるというか。

去年とか一昨年はそんなのばっかだったんだけどそうはいかないみたいやね。まじで心の底から見たいと思わせる映画を作ってほしい。見たあと、あまりのつまんなさに衝撃すぎて詐欺罪で訴えたくなるレベルで見せかけでそそらされる映画を見たい。

そんなことを書きながら、私の2024年、開幕と致します。

 

 

【映画】アウェアネス 超能力覚醒

Amazonプライムビデオで『アウェアネス/超能力覚醒』を観たからそのレビューをしようと思う。

 

アウェアネス -超能力覚醒-

アウェアネス -超能力覚醒-

  • カルロス・ショルツ
Amazon

 

あらすじ

イアンは世を忍んで父と暮らすティーンエイジャー。彼は人に「幻影を見せられる」という特殊能力を持っており、親子はそれを使いケチな盗みを働いて日々をしのいでいた。ある日、うっかりその能力を人目にさらしてしまったイアンは、謎の秘密機関から追われる身となる。必死で逃れながら、イアンはその能力を持つのが自分だけでないこと、またこれまでの人生がウソにまみれていたことを知るのだった。

(Amazonプライムビデオより引用)

 

レビュー

微妙。疑心暗鬼にさせる展開やヒロインの可愛さが感じられた一方で、情報量が多く、全体的に盛り上がりがない作品であった。

 

悪いところから見てみよう。

1つめの「情報量が多いところ」

このレビュー見て見るかどうか決める人、見終わってレビュー見てる人も用語を確認してみよう。

 

〈パーシーヴァー〉

本作品でいう超能力者。「ヴァー」なのか「バー」なのかわからないけど雰囲気的にヴァーな気がする。人間の知覚を操ることができ、記憶を辿ることや幻覚を見せることができる。

 

アウェアネス

パーシーヴァーで構成された組織。世界を裏から操る集団。悪者だね。

 

〈エージェンシー〉

アウェアネスに対抗する組織。こっちが正義の味方みたいな扱いされてる。

 

〈醒剤〉

漢字がわからん。意味合い的に多分これ?パーシーヴァーの力の源?これを投与することでパーシーヴァーになれるとか…。エージェンシーがこれを欲しがっているっぽい。

 

とまぁ、こんな感じ。他にも物語の後半で2つくらいあるんだけどここからは見てもらったほうがいい。あまり多く語りすぎるのも良くないからね。

でも正直今明かしても物語に差し障りないくらいこの2つも重要単語じゃないんだよね…。

 

本作品とにかく無駄が多い。用語なんてその最たるもので、「醒剤」とかあまり物語に直結しないくせにみんな台詞で言うんだよね。だから物語通して醒剤の定義が曖昧になって終わった。

 

よかったねこれが俳句じゃなくて。今頃夏井先生に赤ペンで添削されまくってたよ。

この作品がどういう作品かって問われると「反発心の強い超能力者の主人公が、組織に追われながら、自分の出生の秘密を探しながら生き方を決めていく物語」だと思っている。

だったらもう醒剤とか抜きにエージェンシーは「単に対アウェアネス戦力として主人公が欲しい」でも良かったんじゃないかな。

とにかく作品を通して2つの組織の「どっちもどっち感」をグイグイ出しているのがちょっと違和感を覚えた。

別にエージェンシーが完全な正義の組織でも良かった気がする。「いや、主人公どう考えてもエージェンシーにつくオチでしょ」と考えられるかもしれないけどそこの過程に関しては本作品の強みである「疑心暗鬼にさせる展開」が大いに働いてくれるだろうから、問題はあまりないと思う。

 

2つめの「盛り上がりがないところ」

この作品超能力ものだけどかなりアクションが多い。でも盛り上がりどころが完全に違う。

中盤の幻覚を二重三重に張り巡らせながら繰り広げられる闘いはよかったのだが、ラストバトルがマジでつまんない。

中盤と終盤のバトルの最大の違いは「能力を上手く使いこなせていないところ」

キャラクターじゃない、制作陣全体が能力に躍動感をつけてないんだよね。

中盤は「おぉこれも幻覚か!」となったが終盤はただ主人公が雑魚とアクションするだけに成り下がってしまっている。それも格闘アクション。能力ガン無視で闘ってる。

キャラクター同士もっと動きながら互いにフィールドのものを操りながら闘って欲しかったんだよな。

あと会話がつまんない。「それ以上近付いたらこいつ殺すぞ!」「お前がやったんだなー!」的な会話をずーっとやってる。

そこら辺もイマイチなんだよな。

ほんで倒し方もあっけない。

「あっ……終わり?!」ってなっちゃうくらいにはしょぼかった。

 

ただ、この作品にも良いところがある。

1つが「疑心暗鬼にさせる展開」である。

本作品敵と味方の位置が作品が進むにつれて逆転したりするところが面白い。

まぁまぁ映画見てきてるけど正直結末はわからなかった。

展開もそうだし、役者の演技も良い。本作品の敵が主人公に味方だと訴えるシーンがあるのだが、あまりにも神妙な面持ちで訴えるから「嘘だ!嘘…だよな?え、マジでいってんの?」とどんどんと自分の認識に自信が持てなくなったよね。だから感覚としては主人公と限りなく近い視点でキャラクターの敵味方の区別をつけられる点で面白いなと思った。

ラストバトルのしょぼさは凄かったけど、トリックはなかなかだった。コンフィデンスマンJPなみのドデカイトリックぶっこまれて思わず声あげた。お前声あげないと見れんのかと思った方、もともと独り言がうるさいやつなんです、赦して…。

 

2つめが「ヒロインがバカ可愛い」ところ。

本作品のヒロインはアウェアネスの一員のこの女の子。


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キャプテン・マーベルの女優みたいにキリッとした顔立ちでクールな印象を受けるだろう。

実際そのとおりである。腕っぷしも強いしね。だけどこいつギャップ凄い。あまりのギャップの凄さに時間帯で人格が変わるタイプの多重人格者?と思うくらいキュートな一面を持ち合わせている。

指で銃のポーズしてバーンってするところとかね、吹き替えの話し方や仕草といいミステリアスさを感じさせつつも愛嬌ある演技が際立っていた。

 

総評

全体的に頑張ろうとしすぎて変に設定を入れたりしちゃったんだけど頑張るところが違うなという印象を覚えた。盛り上がりとかに重点置いて制作しても良かった気がするな…。

ただ、幻影を見せる能力の演出とか、その力だからこそできる疑心暗鬼の展開とかは楽しめる要素ではあった。

個人的に超能力系映画の1番は『The Witch/魔女』。アクションが度肝抜くぐらい速くて凄まじいし、なによりヒロインが恐ろしい。無表情で淡々と発砲していく様とか戦いを愉しむ残虐性とかも感じられる描写に鳥肌立った記憶がある。

2作目が12月配信開始っぽいからめっちゃ気になる。

そちらも見終わり次第レビューしようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結果を大切にする恋愛ドラマ」が見たいという話。

恋愛ドラマって何に重きを置いているのかなってたまに考えるときがある。

 

多分この問いをかけられたとき大多数の人はこう言うと思う。

 

「過程」だと。

 

イケメンが、こういう仕草をする。こういう台詞を言う。そこに重点を置いて見てると容易に想像できる。

分かりやすい例だと最近の「真夏のシンデレラ」。サーフボードのインストラクターである森七菜が、バカンスで訪れていた東大卒でボンボンの間宮祥太朗と恋をするお話なのだが、このドラマには当て馬が存在する。

それが神尾楓珠ね。森七菜の幼なじみで森七菜が密かに想いを寄せていた人物でもある。

最初は森七菜そっちのけで高校のときの先生だった桜井ユキに想いを寄せてたけど徐々に森七菜を狙い始める。

森七菜に想いを寄せる男は間宮祥太朗神尾楓珠の2人。さぁどうする!

答えは一目瞭然、間宮祥太朗である。


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理由は展開、描写の全てが物語っているんだよね。

 

どれだけ恋敵を用意してもそれは結局当て馬なんですよ。

今やってる「マイセカンドアオハル」だってそう。

確実に広瀬アリスは道枝君と大学卒業して建築事務所立てるオチまで行くでしょ。

でもちゃんと安藤政信という恋敵がいる。

ああ間違えた。

「当て馬」ね。

 

最近のドラマは当て馬と恋敵が=で結ばれてるんだよね。

 

恋敵ってライバルだと思っててさ、恋敵と名乗るなら最後まで存在感を出してほしいんよね。最初から最後まで「え、どっちが恋敵かわからない!」と視聴者に言わせ、最後には「えー!そっち行くんだー!私はこっちがいい!」と言わせ。そして論争が起き、宗教戦争にまでなって踏み絵くらいの慣習が起きるくらいのインパクトがあってもいいと思うんです。

 

良い例をあげると2014年放送の「ラストシンデレラ」。

1話目の三浦春馬の「忘れ物ですよ」に恋してソファに身を隠して照れながら見てた僕のバイブル。

口調や振る舞いが昭和な「おっさん女子」の篠原涼子が参加したパーティーで17歳も歳下のフリーター三浦春馬と出会うお話ね。

この言い方だと「三浦春馬でしょ!」と思うかもだがこのドラマ、恋敵が恋敵していたのだ。

このドラマにおける恋敵は藤木直人


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篠原涼子と同じ職場で篠原涼子とはよくいがみ合う仲。でもホントは誰よりも篠原涼子を想っているツンデレキャラ。

藤木直人三浦春馬に勝てないよーと思うかもしれない。確かに俳優の魅力が若さだとしたら確実に藤木直人は負ける。

だがこのドラマは直前までどうなるかわからなかった。

展開で行ったら三浦春馬は命令で篠原涼子に近付いただけだったんだが回を重ねていくうちに篠原涼子に恋をしていく。

だが並列して藤木直人篠原涼子にツンツンを重ねていったが、回を重ねて近づいたことが明るみになったことで藤木直人篠原涼子を支える。

この2人が後半あまりにも拮抗しているように感じられたのだ。

 

「遊びで近付いたけど、でも私の好きな人は春馬だよねルート」

「ずっと私にあたり強かったけど、そういえば直人は誰よりも私のこと見ていたよねルート」

 

僕はそのどちらを選んでもにんまり微笑むくらい、あまりにも2人のインパクトが強かったのだ。

 

あとopや売り方もよかった。

ラストシンデレラのopは、赤いベールを包んだ篠原涼子が教会の扉を開けて手を差し伸べる三浦春馬藤木直人を見て微笑むという感じなのだが、従来の恋愛ドラマのopとは違ってヒロイン→メイン俳優→当て馬俳優と順位式になってないんだよね。

「17歳歳下フリーターと同い年ツンデレ美容師どっち選ぶ!」

を売りにしてるから藤木直人に当て馬感は感じなかった。

 

それ言ったら真夏のシンデレラの吉川愛のとこも男子学生2人どっち選ぶかでハラハラドキドキさせる要素はあったんだけどね。まぁでも出だしが極端に遅かった萩原利久に軍配が上がるのが分かっちゃったかな〜って感じがする。少し感じが悪いやつが後半にさしかかってもとから優しく接してたやつを出し抜くという恋愛ドラマ特有の恋の無慈悲さ。男性としてマジで恋愛ドラマの世界に行きたくないなとこればっかりは思ったよね。

 

じゃあどうやったら恋敵がどっちなのかわからないくらい熱狂する恋愛ドラマが作れるのかってなるとこれまた難しい。

恋愛ドラマにしては前代未聞の、「私が選んだのは──」みたいな告白の台詞の途中でドラマを終わらせるというのがいちばんイージーなんだが、絶対バッシングを食らう。

ただ、宣伝やキャストの出す順番とかで自ずと恋愛ドラマって結果を想像できてしまうという観点だとどうなのだろうか。

毎週毎週キャストの順番を入れ替えるとか。番宣で出演するときもヒロインと男2人をどっちかもしくはどっちも出演させるとか。展開によってopの男2人のカットを偏らせるとかやり方はいくらでもある気がする。

 

恋愛ドラマは確かに過程が大事だ。台詞もそうだし仕草にインパクトがないと成立しないドラマだからだ。でもそこに注視しすぎて恋敵役がしょぼくなってしまっている。

ラストシンデレラ以来の衝撃が欲しい。篠原涼子藤木直人の誘いを断った瞬間に「勝負決まったー!」ってなるくらいのハラハラ感が欲しい。

時代遅れなのかもしれない。ただそんな王道ドラマはもっとあっても良いんじゃないだろうか。

 

男2人に派閥が起き、過激な論争の末、刑事事件まで発展しちゃうくらい大旋風を引き起こすドラマを期待してます。

20になったから去年気づいたことと抱負を話そうと思う。

わたいず、20になりました!!!

 

ということで今回は20歳になったから去年を振り返ったり、今年の抱負について話していこうと思う。(抱負といってももう一年の1/3終わるやろ!と思った方は家にある賞味期限切れの生卵啜ってもらいます)

ちょい長めなので目次から飛んでみてみると良いかも。

 

 

家事~ズボラなわたいずvs溜まっていく家事~

去年はすさまじい一年だった。まず大学生になったね。これが大きい。

で、家から遠いから当然一人暮らし。「祖母と祖父がいる家=実家」から「母と父がいる家=実家」になったことで自分が自立したんだなと実感した。いや、実感してしまった。

そもそもわたいずは家事ができない。親元にいたときなんて「ご飯は作ってもらうのは当たり前」スタンスでご飯全く作らなかったし、掃除・洗濯もしなさすぎてうちの家族が結託して僕に家事をやらせようとするくらいにはやってなかった。(そしてその悉くをかわしていくわたいず)

そんなわたいずがいきなり一人暮らしをする。そうすると結果は一目瞭然。

 

一か月で泣く。

 

「親がいなくなった!…ってことは何でもできるってコト?!」と思ったのもつかの間。何にもできなかったというオチである。

そしてこれ、現在進行形で何もできない。

流石に去年の一人暮らしレベル1の時に比べると30くらいにはなってる。でもそこいって29しか上がっていない。

自炊に関してはネットで「やる気1%でできる!時短レシピ!」っていう見出しの投稿を見ながら何回も一時停止したり巻き戻して作ってる。でも、そうでもしないとできないのが本音である。「結局作れるやつって角切りベーコンだけが具のチャーハンと卵焼きぐらいしかなくね?」ということに最近気づいて己の不甲斐なさを実感している。

掃除だってしない。まあ一か月二回ぐらいといったペースだろうか。「一人暮らしだとあんまり掃除しないよね~」と励ましてくれる人いるけどしないにも程がある。

最早わかりやすく大きいゴミが目の前にあるのにも関わらずスルーするのは、いじめを見て見ぬふりする傍観者ぐらいタチ悪い。ホームパイのくずだぜ?!天かすだぜ?!視力Cの人でもギリッギリ目視できんじゃね?レベルのゴミをスルーするから掃除スキルは相変わらずのザマである。

洗濯においてはあんましない。これが掃除よりもタチが悪い。酷いときは三週間洗濯しない日がありましたね。どうやって暮らしていたんでしょう。自分でも理解できていません。そして12月くらいまで室内干しが正義!って感じで意味もなく室内干しにしていたのも相当終わっている。

これが一年たったわたいずの家事スペックである。

 

ただ、一年暮らしてマジで気づくのは「部屋=心の鏡」ということである。荒んでいたときはとことん部屋も荒んでいた。精神的に辛いときはとことん部屋も一緒になって荒れてくれるので「My room…お前も理解してくれるのかあ!!!」と一人部屋でむせび泣いていたのですが自分が荒らしてました。

辛いときは色んなことに手がつかないからね。仕方ないよホント。これを直すことはできない。だって人間だもの。(急なみつを)人間に喜怒哀楽の「怒」と「哀」を抜かせって言ったって無理でしょ。だから部屋は散らかしてもいいというのが一年経って納得した事実である。

だが結論は違う。

 

だからこそ、気分がいいときに片付けろ

 

というのが自分の結論である。正直気分がいいときですらも片付けることができない人とはあんま関わりたくないですね。その人長期休暇とか言い渡されたら、ゴミで等身大立体ピラミッド作れるくらいに部屋散らかすよ。

だから気分がいいときは忙しかったり心荒んでいてできなかったことをとことんやってる。自炊は勿論、水回りの掃除・洗濯・トイレ掃除etc...

部屋をきれいにすると心も綺麗になるし、できなかったことに対するやる気にも繋がる。むしろ心が荒んでいた時ほど部屋を掃除した方が良いのかもね!自分よ!

 

という感じで家事に苦戦した一年であったが、恋愛にも苦戦した一年であった。

 

恋愛~失恋したわたいずに言い放った叔母の一言~

多分ここまで誰かを好きなったことがないんじゃね?というくらい本気で恋愛した。それも「どしたん?話聞こか?」が口癖の亀頭みたいな髪型した男子が闊歩するコミュニティ「大学」に似つかわしくないくらい、ピュアな恋愛をした。

結果、失恋した。凄く傷ついたね。父親以外の家族みんなから励まされたね。(彼氏持ちの妹は嘲笑しまくっていて最早清々しかった)

でね、失恋して気づいたことがあるんです。

 

励まし方って大切なんだな

 

って。

これに気付いたのは失恋期に恋愛に関して尋ねてきた叔母にぽろっと失恋報告をしてしまったときのことである。

「…ってことがありまして~」と、未だ心ここにあらずな様子で言う僕に叔母がこう即レスしてきたんです。

 

「だ~いじょ~ぶ!!!次切り替えてこ!結局のところあんたを振った女はあんたの良さに気付かなかっただけ!縁がなかった!そう割り切ればいいんだ!」

 

…は?と。何言ってんだあんた…?とそれはもう思いましたね。申し訳ないけど、このときは叔母に殺意が湧きましたよ。

お前に僕の好きな人の何が分かるんだ?とまず問いたいですね。原稿用紙25枚ぐらい書いたらそのセリフ言っていいわ。そんなら監禁で赦してあげるってくらい腸が煮えくり返りましたね。

だけど本質はもっと違う。

 

この恋愛を「なかったこと」として言われたくないんだよね。

 

好きな人の仕草や言葉だったり、好きな人の好みをあの手この手で調べ、作品触れたり、LINEのメッセージひとつで二時間近く友達と議論していたこの瞬間を「なかったこと」として言われたくないんだよね。

 

「Chu!めんどくさくてごめん」って早見沙織さんが唄ってもらえるくらいにはめんどくさいこと言っている自覚はある。でもこの励まし、割と皆しがちな気がする。

みんな「失恋しちゃったんだ…」っていう友達になんて言います?

多分こう思ったんじゃないんですか?

 

大丈夫!次があるよ!

 

あれ、地雷です。この言葉ほど励ましにならない言葉はないですよ、恋愛において。励まされている側からするとニーズに思いっきり合ってない答えです。(この時点で「ニーズって何だよ!めんどくさ!」と思った人、こちらの船員としてのニーズに合ってないので船から降りてください)

じゃあ何の言葉をかければいいの?という問い、みなさんも思うはずです。

ちなみにその答えを僕は持っています。(某令和の虎志願者風)

 

よく頑張ったな。凄いよ。

 

実はこれでいいんですよ。ハナから失恋した側は励ましなんて求めてないんですよ。「励まし」ではなく「話を聴いて欲しい」だけ。ここの違いを見極められないと人は次もあるBOTになっちゃうんですよね。

失恋した人の話を聴くときは、継続的にその人から恋愛相談をされていた人は「こんなことして…あんなことして…ホントによく頑張ったよ。僕/私にはできないもん」と付け加えるとさらに失恋した人は絆されて涙に拍車がかかります。でもそれでいいんです。

無理に前に向かせると逆効果ですからね。本人が前向くぞという意識がないと前向きませんから。その土台を作ればいいんですよ。それこそ「どしたん?話きこか?」スタイルだよね。(でも異性にそれをやって食おうとする男がいたらなぶりましょう)

 

ちなみにこの一連の出来事を叔母の妹である母にいったら「確かにそうだね。でも『大丈夫!次があるから!』という心理も理解はできる。あたし達ってあんたたちよりも長く生きてるから経験豊富なんよ。だから人生経験の浅いあんたたちに豊富だからこそ、こんなこと言ってしまうんだろね」と言われました。

ならなおさらよく頑張ったねって言えるだろ!と思ったことは内緒。

 

ゲーム~PS5氷河期を駆け抜けた軌跡~

こうしてみると結構色々あったんだなと思うかもしれないが、もちろん楽しいこともあった。

それが「PS5」であった。

まずそれについて言わなければならないのは「大学生と言う実質高校生よりも暇な学生なのにブログあげなかった理由はゲームしていたから」ということである。

これも色々あった。PS5ね。今でこそAmazonで一般販売が行われて人の手に渡りつつあるこれなんだけど、僕が買った2022年7月は氷河期だった。

もう戦争だよ。5月からの2か月間は辛酸なめすぎて何もしてないのに口のなかすっぱかったわ。(多分胃酸)

まず買えるツテが少なすぎる。ゲオやノジマは勿論、ほとんどが転売ヤー防止・品切れで買えない始末。でも、僕にはヨドバシカメラがあった。

これも最初は渋ってた。何故ならカードを作る必要があるから。

ポイントカードはおろか、クレジットカードも作ったことがなくてゆうちょ銀行のキャッシュカードも母と登録したピュアな僕にできるのか?という恐怖心があった。聞くところによると収入による審査があるとかないとか…

何とかしてヨドバシカメラは避けたいなと思って血眼で探したんだけどツテがなく。なくなくゴールドポイントカードを登録した。

収入審査は何故か余裕だった。(ガバガバすぎるだろ)問題は本人確認書類。

ここでも気づいたことを言うと「住所と住民票が違う人は公共料金の領収書を財布に常備していろ」というのが大学生でクレカ登録しようとしている人に言えることである。

まず、公共料金の領収書はめちゃくちゃ説得力がある。だってその人がそこに住んでいる確固たる証拠になるから。

だから親に「住民票は移さなくていいよね~」と言われ、住所と住民票の住所の表記が県単位で違う人は、水道料金の領収書を常に持っていくべきだと思う。だから僕は去年5月の水道料金の領収書を未だに入れている。

まさかそれが今年、povoから楽天モバイルに変更するときに役にたつなんて思わなかったわ…ってくらいには使える知識です。

話は戻るとそのカード作り終わってからもまた地獄であった。

PS5の在庫情報共有アカウントがTwitterに存在する。それを通知オンにして授業中も監視する生活がしばらく続いた。

開店直後にヨドバシカメラに行って在庫確認して店員に頭を下げられる日が続いた。

位置情報監視されている母に「あんた勉強しなさい」と3日に1回言われる日が続いた。

ゲットした時はそれはもううれしかったもん。プレステはずっと買ってみたかったからね。12年越しに夢が叶ったね。

PS5が写ったバカでかい袋を持っているときはただただ幸せだったわ。あのとき全世界で一番幸せだった自信ある。

起動したときそれはもうバイブレーションが凄くて。「大人のおもちゃ?」ってくらいビビったね。

 

まず最初にやったゲームはFF15ね。

FFの汚点とまで言われたゲームね。こちとらヴェルサスのときからずっと追いかけていたんだけどずっとできなくて19歳になったんだよね。

だからまず第一優先に買ったわ。

そんで感想は「どちゃくそ面白かった」。

後にFF14にも触れることになるわたいずだが、内容・キャラクター性・展開の全てがゲームでも僕に刺さりまくったので現時点で一番好きなゲームである。

実はやる前からお話は大体知ってた。何なら映画も見た。

でもやっぱ生でやるとさ…

 

わりい、やっぱすげえわ。

 

そりゃ…すげえでしょ…

 

ちゃんと言えたじゃねえか…

 

聞けて良かった。(買うか迷ってる人目線)

 

という寸劇は置いといて。とにかく面白かった。あれを批判する人の意見も頷けるけどあれほど人間性や葛藤が描写されているのはなかなか凄いなと思った。別件で記事書くことも検討中。

そして今、12年前から憧れたFF14をやっている。

これが僕のキャラクターである。


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そう、おじさんキャラである。実はおじさんキャラ好きで、ラノベ書こうと思ってた時、書いてたやつ主人公皆じじいってくらいにはおじさん好き。

おじさんキャラって底知れない実力を持っている設定がほとんどで、それがもうオーラとしてでてんのよ。だから凄く好きでどうにかしてキャラメイクいじっておじさんでやってます。

これを読んでいる光の戦士がいたらわかるけど、ナイトやってます。

理由は暁月のフィナーレPVでサンプリングヒカセンがナイトで「ばさーーーー!」とマントを翻していたからです。

もともとは飄々としているイメージがある吟遊詩人で行っていたんだけど紅蓮の解放者(って書いてリベレーター)のムービーシーンで、あるキャラクターとの組手で向こう拳で来てるのにこっち弓矢でチキンプレイしてるって考えただけでいたたまれない気持ちになったんですよね。それ以降PVのキャラのジョブに則ってジョブ変えている感じかな。

零式も行ってます。そして逝ってます。

パンデモニウム三層までは何とか行きましたよ。その三層も最後の「原初の繁茂【乱】」でかならず死にます。解法作ってくれるユーチューバーの方々には是非とも乱はわたいずをあえて殺させてタンクLBで押し切るという解法「わたいず自殺法」を作ってくれると気持ちが楽です。(甘えるな)

 

抱負~わたいず、教育を学ぶ~

そんな感じで2022年駆け抜けてましたけど、今年の目標は「教職科目をとること」である。

しょーじき!うちの大学、ほぼ誰でも入れます!!

だからこそ、資格の一つや二つとらないと!と焦ってます。資格勉強は三日坊主だから続かないけれど、教職科目なら、授業として組んで規定の実習行けば貰えるので頑張れると思って志願した。

こどもは好きって前まで思ってたんだけどそれは「子どもに何かを教えている自分が好き」なのだと最近実感している。

だから教育実習とかでガタが来ないか不安ではあるけど、頑張って全ての単位取ろうと思う。

前期32かな?合計。時間割表みせると友達はみんなゲテモノをみるような目で僕のスマホを見る。そうだもんな、お前らなあなあに授業受けて、何なら何にも授業入れてない曜日作るくらいエンジョイしてるもんな。

まあ、みてるといいさ…二年後笑うのはどっちだろうネエ!!

 

という精神状態じゃないと最早やっていけない。けど履修するからには精一杯頑張ろうと思う。

皆さんは2023年どのような目標をもってやってますか?

その目標、達成できるといいですね。(雑にしめるな)

 

ちなみにそんなわたいずはドライヤーを買いました。割と高めなやつ。

そして早速傷つけました。

 

F○ck!!!!!

 

『王様戦隊キングオージャー』第3話を見て腹が立った話

3月29日放送の『王様戦隊キングオージャー』第3話を見て凄く腹が立ったからその理由を話していこうと思う。

 

あらすじ

ンコソパの人々の協力もあって、見事巨大化したボダルジームを倒したヤンマ(渡辺碧斗)とギラ(酒井大成)。そんなふたりを突然連れ去ったのは、「イシャバーナ」国の女王ヒメノ(村上愛花)だった。超ワガママな性格でギラとヤンマを振り回すヒメノのワガママには、実は秘密があり…?

(ABEMA TVより抜粋)

 

レビュー

イエローやべぇ王様ということが心底分かった。プリンセスのカリスマ性を描写しても拭いきれないくらいの狂気性がある回であった。

 

まず、王様戦隊キングオージャーの大まかな説明としては5つの国が存在する惑星「チ球」で、国の反逆者たる主人公が4人の王様と共に人類を脅かす地底帝国に立ち向かう話である。

その3話目となるとやはり仲間集めにフォーカスした話になる。

2話目はブルー回であった。「だまって俺について来い」的なキャラのブルー君だが、ブルー君は民を道具ではなく仲間とみている…というなかなか良い回であった。

みんな個性的な世界観をしていながらも、その国王が理想の国王に通ずる信念を持っている…という二面性が垣間見えた展開ね。3話目でもそれが遺憾なく発揮されている。

医療と美を象徴する国、イシャバーナ。そこの王女たるヒメノは自分の気に入らないものは配下を使って即刻破壊、欲しいものは配下を使って全力入手しようとする我がままな王女なのだ。

目の前にきれいなお花畑があるが、景観を塞ぐように一軒の家が立っている場合、即刻住人を退去して家を破壊する…みたいなね。

これには流石に引いた。

でも、ヒメノもぶれない信念を持っていて、「夢も未来も我儘から始まるの」という我儘と「我がまま」をかけたような展開が後半でなされていた。

 

これが「我がままに行く!」みたいなことを言うヒメノ

 

で、どうやら爆破した家の住人に新しい家に住まわせたりしていた等、彼女なりに民を想う姿が描写されていた。

 

彼女なり…ね。

 

果たしてこれを「民を想う」という言葉一つで終わらせて良いのだろうか。

 

いやー良い子のみんなはこの違和感を覚えてほしいなと僕は思った。

 

代替手段を用意し、民を思い通りに動かしているとしか思えないんだ。

たとえばね、このお花畑の一件だって子供が「新しいお家に住めるんだ!」と高らかに言ってたけどこれが「ずっと暮らしてきた家だから…」と寂しい気持ちを抱いていた場合どうしていたんだろうね。

積み上げてきた思い出を「新しい家あげるカラ〜」という言葉一つでなびかせているってことになる。

それってどうなんだろ。

僕だったら寂しいな。今まで暮らしてきた家が解体されるって考えると「ここでこんなことをしたな…」とか、各部屋ごとに詰まった思い出がショベルカーで潰されるごとにこみ上げてくるんだと思う。

それを一瞬だからね。跡形もなくダイナマイトでボカン。頭湧いてるでしょ。

 

これはあくまで例え話だけど、皮肉にも民を想う描写に「代替手段を用いて現状解決する」というシーンが散見されたのも事実なんだよな。

正直、そんな手段をとる王様のどこにカリスマ性があるのかがわからず、僕の中ではヒメノサキは「民を顧みず、己の欲望だけを叶えようとしている王女」のイメージのままです。

ここの作り込みが2話と違って甘いなと思ってしまったね。

くれぐれも主人公は彼女を見習わないでほしい。

お前までも「じゃあこれやるからこれやめてー」みたいなスタンスになったら僕がゴッドクワガタ操作するからな。

「夢や未来は我儘から始まる」は良かった。確かに…と画面越しで呟いたからね。そこはなんとも思わなかった。ここだけ吸収してほしいわ。

 

でもホントに怖いわ。医療最先端で万病バッチコイ!って感じの国だとしても戸籍は置きたくないね。旅行もしたくないし。

ンコソバだよンコソバ。民を仲間だと想って背中預けてくれる王と言うよりリーダーのヤンマガスタについていきたいわ。

 

子供向け作品にアツくなっちゃってる自覚はある。でも何か「こんな感じで作っておけば良いだろ」みたいな作り込みの甘さを今回はすごく感じた。

特撮を見る子供の時期とかってもう物心はついているし、むしろ感受性とかもかなり高い気はする。その時期とかでなりたいものとかが決まるなというのは自分がそうだったからよく分かる。

何が正しくて何が間違いかっていうのがわからず、憧れてしまったら最後、突き進んでしまう時期の子供にこの理想像は見せてはいけないと僕は思ってる。

「こんな王様になりたいー!」とか思っている子供がいたらどうしよう。と、いうかもう一定数いるよな。まぁまぁ良い着地してたもんな。

やっぱりいるよな…

この場合の「こんな王様」というのは民を想い、民に今よりも良いものを見せて(=代替手段)民を喜ばす王様のことなんだろうな。

でもな…今よりも良いものを見せられたとて、今の方を選択したいっていう人もいるんやで。

よくある例えとしてはハイスペックな人よりも平凡なスペックだけど自分のタイプの人…とかね。

人をそんな単純な生き物だと見ないでほしいんだよね。

この作品を見て悪影響を受けないか杞憂だけどとても心配である。

 

まとめ

すごく腹がたった。人という生き物をなめてないか?と思っちゃうくらい自分の地雷を踏んでいった作品であった。

とはいえ、終盤の怒濤の展開とか五国の世界観がたまらなく好きだから懲りずに見ていこうかなと思ってる。

次はどんな国なんだろうな。和風の国なら封建制度とか主従関係にフォーカスした話になるのかな…歴史とか好きだからそういうの想像しただけで口角上がってしまうんだよな。

 

あと、これまで隊員ってレッドがリーダーで動くっていうのがあったんだけど今作はみんなが王様っていうのが新鮮で良い。レッド主体なのは崩せないルールだからお決まりなんだけど、全員が対等な立ち位置だからこそ伝えられることもありそうで面白そう。

いっつもYou Tubeで見逃し配信で見てるので流石に毎週録画せんと…もう多分次はなさそう。

 

【映画】るろうに剣心 The Final

Netflixるろうに剣心 The Final』を見たからそのレビューをしようと思う。


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あらすじ

東京に大規模な爆撃が仕掛けられる。その首謀者は雪代縁 (えにし)。剣心がかつて自らの手で斬殺した妻・雪代巴の弟である彼は、剣心、そして世に対して深い復讐心を抱いていた。自身の過去と対峙することになった剣心。そして彼の頬に刻まれた十字傷の秘密が明かされていく。

 

レビュー

面白かった。最終章に相応しいアクション超大作であった。

 

るろうに剣心』といえば漫画を実写化して爆死しがちの昨今の日本のなかで成功していることでお馴染みの映画である。

再現度の高い演出や魅力的なキャラクター、ハイレベルの剣戟が評価され、本作で4作目のシリーズ超大作である。

 

そんな本作の敵は新田真剣佑演じる雪代縁(ゆきしろえにし)。

海外製の銃を使いまくる大富豪と全身発火する包帯剣豪と比べると少しクセがないキャラクターをしている。

まぁ比較対象のクセが強すぎるからな。香川照之藤原竜也を比較されちゃあどんな俳優出されても「あ〜ちょっとクセがないな」という感想が出るだろう。

だが本作は剣心の過去にまつわる物語である。雪代縁は有村架純演じる剣心の最愛の女性・巴(ともえ)の弟で、巴を斬り殺した剣心に強い復讐心を募らせているキャラクターである。

復讐心が強いあまり上海に渡ってマフィアの頭目となるという設定は回りくどすぎて「ん?」となったが完全に志々雄真実を超える身体能力の持ち主である。

 

そしてこの男、言動までも回りくどいキャラクターである。

 

まず冒頭。元新選組斎藤一率いる警察部隊に身柄を拘束されそうになり雪代縁が列車内で乱闘するシーン。

「逮捕できるもんならやってみろ」を皮切りに素手や乗客が落としたけん玉で警察を圧倒する縁だったが斎藤一牙突ポーズを前に両手をあげるのだ。

逮捕されない自信あるなら逃げ切れよ!お前が始めた物語だろ!

ここはとにかく逃げ切ってほしかった。で、慌てふためく警察を見てフッと笑う縁と口に咥えたタバコを離し、縁が逃げた方向を睨む斎藤一の構図でも良かったんじゃないか?とここは思ってる。

 

やることも回りくどいのだがこの男、言うことも回りくどい。

 

物語の中盤、警察署長のお屋敷を襲撃した縁の仲間の乙和瓢湖との戦闘を終え、途方に暮れながら帰る剣心に橋の上から話しかけるシーン。縁であることに気づいた剣心が「お前は…まさか…」と呟くのに対し縁は「だったら、どうする」と返す。

 

ここはラスボスとの早めの邂逅にテンション上がっていたのだが問題は物語の後半。

 

神谷道場に来た縁は左之助や道場の門下生を圧倒し、薫と対峙するシーン。「貴方が…雪代縁…」と訊く薫に縁はこう返す。

 

「だったら、どうする」

 

その言い回しハマってんの?縁は。その質問に意味はあるんか?と思っちゃうのだがそこは出方を窺う心理戦的要素なのだろう。だがその言い回しをまさか2回も使うとは思わなかった。

たかが2回と思うかもだけどこちらからしたら「されど2回」。多分縁はこの言い回しハマってる気がする。

縁が自炊できる世界線だったら、作ってるご飯の匂い嗅ぎつけた彼女が「え、今日って○○?」って言ったら「だったら、どうする」って言うのかな。

縁がババ抜きしている世界線だったら、引き手がジョーカーに手をかけて「これがジョーカーでしょ?」って言ったら「だったら、どうする」っていうのかな。

ちょっとこのあんまり使わない言い回しを2回も出すのが回りくどくて面白かった。

 

だが、最終章を飾る敵として見事であった。

回りくどかったとはいえ、冒頭のアクションシーンは闘いながら座席に座って警察を倒したりと芸術性の高いアクションが繰り広げられて見応えがあった。

そして縁自身、復讐心に駆られながらも守りたいものが自分のなかにある感じが軸があって人間味があるキャラとして感情移入しやすかった。

 

だが敵は雪代縁だけではない。雪代縁の同志が4人いる。彼ら一人一人あげると一人一人ブログ一本いけるくらいクセの強さなので抽象的に語っていこうと思う。

 

まず、警察署長を襲った乙和瓢湖。残虐性を兼ね備えているキャラでS字型の刃を両手に持ったキャラなのだが、アクションがスピード感あって楽しかった。終わったあと、キャスト欄見て「柳俊太郎?!」ってなった。結構様々なドラマに出ているイメージだけどこれほどまでアクション上手いとは思わなかったからギャップを感じれた。

 

そして同時刻に剣心と面識のある剣道の先生・前川宮内の道場を襲った乾天門。こいつに関しては結構消化不良なのよ。

自らが動くときは拳で闘うスタイルなのだが、なら最後に闘うのは斎藤一じゃなくて左之助だろ!ってなってた。というか道場を襲ったときなんで左之助が間に合わなかったのがちょっとよくわからない。あそこで間に合ってアクションすることで剣心のアクションシーンの対比になるからそっちのほうが良かったのでは?と僕は思ってる。

 

次に操(土屋太鳳)と闘った八ツ目無名異。

「やつめむみょういぃ!!!」と千鳥のノブのような声でツッコみたくなるくらい浮世離れした名前なのだがそれだけではない。

声もボイスチェンジャー使ってんのかレベルで低く、体に熊手みたいなのがついている、もうじき公開の『シン・仮面ライダー』の敵で出てきそうなキャラをしている。

見た目のインパクトは強かったがアクションでいったらちょっと薄かったかな。でも操を引き立たせるキャラとしては十分すぎる立ち回りをしていたから僕は好きです。

 

最後は剣心一行が行ったすき焼き屋を爆撃した鯨波兵庫。

腕にガトリング銃とか大砲を搭載しているFF7のバレットのようなビジュアルをしているのだが、実は縁の取り巻きのなかで一番好きなんだよな。

というのも縁は取り巻きを「剣心に恨みを持ってる同志」と称してるんだけど動機が明確なのはこいつだけなんだよね。

維新によって侍から刀を取り上げられ、生きる場が失ったから維新を導いた抜刀斎を倒そうとしているらしい。それが剣心との戦闘シーンで垣間みえたのが非常に良かった。というか安心した。

恨みを持ってるって言うからどういう恨みか気になっていたんだけど、3人が何故恨みを持ってるのか見せてくれなかったんだよね。及第点を行っている意味でいうと、僕はこいつが一番好きです。

個人的には腕のガトリング銃の銃口GANTZの武器か!というくらい青く光ってたのがツボです。

 

ここまで敵ばっかをツラツラ書いていったが本作も前作のようなアツい展開で安心して見れた。

左之助の「剣心〜!いけーーー!!!」とかね。こいつはもう「剣心!いけ!」というためにあるようなキャラといっても過言ではないからね。個人的には天門と闘ってほしかったけどね。

あと蒼紫とか公開当時にはもう伊勢谷友介大麻で報道されてたからどうなるかと思ってみてたけどちゃんとアクションしたり喋っていたのは英断だったと思う。

 

そしてサプライズ隆之介ね。瀬田宗次郎が良かった。剣心と息のあったアクションを展開していてめちゃくちゃアツかった。何なら左之助の「いけーー!!」よりもよかった。

 

でも一番は縁と剣心のバトル。超人2人の次元を超えた剣戟に圧倒された。スライディングを多用した低空姿勢でのアクションや、素手でも強い縁の強みも生かされていてかなりワクワクした。何より縁のアクションIQが高くて「その状況下でそれする?!」っていう規格ハズレの技を繰り出してきたのは興奮しすぎて声が出たからね。明らかに今までの敵よりも強さが滲み出ていて最高だった。

 

総評

素晴らしかった。雪代縁やその取り巻きには多少のヌケはあったが、ストーリー自体は多様なアクションや早い導入を通して観る側を飽きさせなかったから時間を感じずに観ることができた。

ただ、本作を通して剣心の過去が不明確なところがある。

縁との死闘の最中。「巴が望んだ平和のためにもお前を止める」と縁に言ってたくだりがね、ちょっと作中でわからなかったから若干消化不良です。

でもそこは次作の『The Beginning』で明かされるのかな。

こちらも追々見ていこうと思う。

 

 

 

 

 

 

【ドラマ】First Love 初恋

Netflix『First Love 初恋』を観たからそのレビューをしよう。

 


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あらすじ

1999年に発売され大ヒットした宇多田ヒカルの珠玉の名曲「First Love」、その19年後に発表された「初恋」。この2つの楽曲にインスパイアされ、新しいストーリーを紡ぎ出すNetflixシリーズ「First Love 初恋」。物語は90年代後半と、2000年代、そして現在の3つの時代が交錯し、20年余年に渡る忘れられない“初恋”の記憶をたどる一組の男女の物語。

(Filmarksより抜粋)

 

レビュー

素晴らしかった。初恋の根底を覆す最高純度の恋愛物語であった。

 

本作品はまず、宇多田ヒカルの「First Love」から着想を得て作られたインスパイア作品である。

初恋をテーマに、実らない切なさもありつつもそれでも前を向いていく力強さも感じる本楽曲なのだが、この作品もそれをテーマに話を紡いでいる。

正直、僕は宇多田ヒカルが人気だったときなんてまた生まれてもいない…むしろ前世終盤だったかもしれないっていう世代である。だがそんな僕でも楽しめたから、おそらく宇多田ヒカルの曲を彼氏彼女と一緒にイヤホンで聴いた世代の方々はきっとドンピシャで刺さるだろう。僕でも「ぐぶぉ!!!」と自分でも出したことがない声を出したからきっと宇多田世代の方々は「だはーーー!」と高音ボイス響かせながら悶絶するだろう。

 

あらすじが抽象的だから説明すると、高校時代恋仲だった満島ひかり演じるタクシードライバー、野口也枝と佐藤健演じる警備員、並木晴道がとあるきっかけで再会を果たすという感じ。

高校時代、いかにして2人が出会い、そして別れ今に至ったのか。時を経て2人がどのような運命を辿るのか。それを也枝の息子・綴の初恋模様を交えながら断片的に描いている。

 

満島ひかり演じるタクシードライバー、野口也枝と佐藤健演じる警備員、並木晴道…

満島ひかり演じるタクシードライバー、野口也枝と佐藤健演じる警備員、並木晴道…

満島ひかり演じるタクシードライバー、野口也枝と佐藤健演じる警備員、並木晴道…

 

にっあわねぇえええええええ!!!!

冴えないといったら2方面から殺されそうな気がするが、職業とキャストがアホほど噛み合ってないんよ!!!!なんなんだこれ!この噛み合いのなさは意図してるのか?!なぁそうとしかおもえんのよ!

満島ひかりが全身鏡で服を自身に照らし合わせている姿はもう洋服ブランドのCM。

佐藤健が街中歩いているだけでもうコーヒーのCM。キャッチコピーとかどーせ「コクのある人生を!」みたいな感じなんだろ?!わかるよ!

そんなアホほど輝いている2人がタクシードライバーと警備員やっているってのがもう最高に配役ミスすぎてまず面白い。

先々のことを見通すと2人を選んで正解だなと思うシーンはあるが、流石に職業は変えても良いんじゃないかなと思う。

 

そんな輝きまくってる2人を中心に動いていく恋愛物語なのだが、序盤の点と点の繋がっていく様が凄い。韓国の恋愛ドラマみてるかと思うくらいあれがこうなって…感が凄い。

也枝の息子・綴が好きな女の子が晴道が巡回してる場所で踊っていたり…その影から女の子を見ていた綴に晴道が女の子が踊っている時間教えてあげたり…そんなどんどん繋がりが生まれて疎遠だった2人が出会っていく様が個人的には楽しかった。

人生には価値ないものなどない。ひとつひとつがかけがえのないピースだ。

それを感じさせる展開がなんとも感傷的で良かった。

 

そんな綴の紹介で晴道と出会った也枝だったが、余所余所し過ぎる彼女の態度に晴道は涙目を浮かべる。

ここで観ている我々は「なんで!なんでこうなってるの!」と疑念を浮かべる。

イヤホンを共有してFirst Love聴いてたやん!初デートでタイタニックの名シーン再現してたやん!

 

なんで…なんで…

 

安心してください。そこは回想シーンでしっかり明らかになります。

この回想のね…小泉今日子が良いんよ。

小泉今日子は也枝の母・希波子役なのだが、役柄がもう最高。娘をいつも想っている母だからこそ娘の恋愛を車から見送ったり、晴道に対し「日付が変わる前に帰せ!あと妊娠させたら殺す!」と告げるシーンを温かく感じて物語に一味加えていた。

だがそれだけではない。物語が中盤に入ると「晴道と也枝がどうして別れたのか」に迫ってくる。そこら辺の小泉今日子の怒りを抱えた演技が凄まじく怖い。

小泉今日子の作品ってそれなりに見てきたけど怒るときって笑顔で嫌味言ってくる感じなんよ。

声的にそんないびり散らせないってのはあるがそれが逆によくて、女手一つで育ててきた母の疲れ様を見事に体現している。

だいぶキャストが眩しくて役柄と一致してないこの作品だが、小泉今日子はバッチリ合っていた。

そして小泉今日子ももう母の役やるようになったんだね。『最後から二番目の恋』のときの小泉今日子が好きすぎて母に「お前熟女好き?」といわれたあのときが懐かしい…

 

ただ、9話かけて高校時代と現在の2人の恋愛をやっていく。あまりに断片的すぎるから時系列はグッチャグチャである。そこら編の整頓のなされていない感じは人を選びそうだと感じた。

最初は「いやーー眩しいデスヨぉ!」と鼻息荒く見ていた僕も終盤の回想に「もうええて…」と呟いていた。

長いとは思ったが僕はこの演出の全てを嫌っている訳ではない。

長い時間をかけて昔と今の晴道と也枝の恋愛が終わりへと向かっていくこの構成は良かったと思う。

 

まとめ

ネタバレ抜きで言えるとしたらこんな感じだろうか。とにかく、面白かった。

花のち晴れの挿入歌であった「初恋」も作品の肝のようなシーンで挿し込んでくれたしもう文句なし。

自分の恋愛を彩った一曲。これを読み終わった貴方にはありますか?

 

僕はこれまで人並みに恋愛はしてきたけど、今が1番感覚的に恋愛を感じている。

「彼女」のことを想うと胸が苦しくなり、何度も目で追ってしまう。LINEの返信一つ一つ悩んでるし、自然と着飾ってしまう。

そういった意味でいえば今、僕は初恋をしているのかもしれない。

そんな僕の初恋を彩る一曲は現時点で言うと幾田りらの「スパークル」である。

 

おい!初恋を彩る一曲が失恋ソングってなんやねん!

 

って思うかもしれない。

僕は一度「彼女」にフラれている。諦めずに追いかけているのだが歌詞がぴったし自分の恋をしていた感覚と合致している。

聴くたびに感傷的になるし、頑張ろうと思える曲である。

良かったら是非。


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