『ラヴィット!』の火曜日、特に山添寛の出ている回は録画してでも観るべき。

最近『ラヴィット!』を観ているのだがなかでも火曜日を特にしっかり観ている。その理由を話そうと思う。

 

『ラヴィット!』を観始めた理由

僕のラヴィット歴はまだ、1ヵ月も経ってないというのが正直なところだ。

きっかけは二週間ちょい前。母がテレビで『ラヴィット』を観ていたところまで遡る。

ここ最近のニュースは、失礼なことを言ってしまうが「コロナ感染者数」と「ロシアとウクライナの戦争状況」と単一化してきているように思う。

勿論、両方ニュースとしては押さえておきたいがそれを長々と行う朝方の番組に辟易していた。

スッキリとかね。その2つ、まぁあとアカデミー賞ウィル・スミス平手打ち事件とかそんなところやって番組のほとんどが終わる。

どのチャンネル選択してもどれも同じ事を話題としてとりあげている。

だが一つ、違う番組がある。

 

それが『ラヴィット!』である。

 

ラヴィットとは川島明と田村真子アナをMCに迎え「日本一明るい情報番組」をモットーに掲げる番組。

そのモットー通り、朝8時台からヒルナンデスのような旅ロケ、コスメ、クイズなどを行う元気な番組である。

出ているほとんどは芸人というのもあっていつもテンションは高い。

そのときはラヴィット一周年というのもあって「視聴者が選ぶラヴィット名シーン」をプレイバックしていた。

そしてその日は火曜日。僕はラヴィットの火曜日がかねてから気になっていた。

 

YouTube相席スタートの山添寛さんがラヴィットをかき乱して川島明のラジオに呼ばれた動画を観てから「そんなやばいん?」と思っていた。だから正直楽しみであった。

 

で、結果はというと

 

死ぬほど面白かった。

 

山添寛さんはクズ芸人としてのキャラクターが定着しているんだけどそれがラヴィットでも遺憾なく発揮されている。

ラヴィット公式Twitterの視聴者プレゼント紹介ツイートにキーワードを入力して引用リツイートするとプレゼント応募完了するのだがそのキーワードはいつも芸人が担当する。

山添さんの名シーンはそのキーワード発表であった。

彼が出したキーワードがこちら。


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レギュラーの若槻千夏とMCの田村真子アナがガチ喧嘩というその場が凍りつくキーワードを発表したのだ。

その前に芸人がどんなキーワードを発表するのか、過去の放送から観れたのだが、このキーワードが段違いで面白かった。

この破壊力だよね。視聴者のこちらも「ひぇ」となるような場の凍りつき方したのが最高に面白かった。

ここから山添さんはことあるごとにキーワードで「ラヴィット、実は収録」や「ラヴィット、深夜に引っ越し」など洒落にならないことを発表していく。

その全てはおそらく嘘だと思うのだがこの嘘と真実の絶妙なライン行くこといえるのは山添さんならではの面白さだなと実感した。

 

だがその回、田村アナと山添さんの因縁の仲に終止符打つかのように田村アナがキーワードを発表する。

それが……


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嘘だろ……!山添さんの面白さに気付いたばっかなのに!酷いよ!ネタでしょ?ねぇ?ネタでしょ?

 

と最初は思った。現に山添さんも「やったな~?覚えたからな」とジョーカーみたいな顔して言っていたから最初は冗談かなと思った。

だがちゃんと建前があった。

山添さんはフジテレビ系列の情報番組にして、バイキングの後任番組『ポップUP!』の金曜レギュラーになった為卒業ということになったのだ。

 

火曜と金曜ちゃうやろがい!凝ったネタだろ?!と思ったのだがそれを建前に山添さんはラヴィットをガチで卒業ということになった。

山添さん自身も勿論ネタかと思っていたのだが周囲のスタッフの反応をみて心底ショックだったらしい。

 

そんな山添さんだったが、そのあとの火曜のラヴィットで何かと出ている。

その翌週に「山添寛の春休み」という企画があった。

体調不良のミキのピンチヒッターとして行われた企画だったがこれを前編後編の二週構成で行われた。(今日のラヴィットで後編が行われた)

そちらに関しては面白くないを逆手にとって面白いに変えている場面が何度かあったためギリギリ面白かったというところ。ただ山添さんもっと全開でいきなよ!とは思った。

押され気味だったかな……スタジオの怪獣味を出してほしかったところではある。

 

ではここで本題へ移る。

現在山添さんはレギュラーではないものの火曜日のラヴィットに様々な形で出演している。

 

だからラヴィット火曜日は録画してでも観ることをオススメする。

 

なんといったって山添さんと田村アナの絡み。

「山添寛の春休み」を山添さんの卒業旅行と称した田村アナに「留年したから、また行けるで」と返す山添さんとかね。もう爆笑。

文面では出せない面白さがあるからそこは是非TVerで確認してもらいたい。

ちなみに今回のラヴィットのキーワードは


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このとき、大学で授業受けてたのだがしばらくしてハッシュタグでこのキーワードが書かれていて「またやりやがったなーー!アイツ!」と内心ニヤニヤしていた。早く家に帰りたくなったよね。

最高過ぎる。最早川島さんでも手綱握れているか怪しいライン来ている。挙げ句の果てに真子にちなんで「まーちゃん」と呼んでいるのがもうツボ。

というか冗談抜きでこの二人なかなか良い関係してるから真剣交際してもいいんじゃないかなとは思う。

田村真子アナ推しているのだがおそらく双方のファンもこの相手なら…と納得してくれるんじゃないかな。

 

目が笑ってないような、どこか空虚な笑いかたをする山添さんにも必見。

ましてや今日のラヴィット、三秒提供(スポンサーを三秒紹介しながらカメラまわされた出演者が一芸披露するカット)でニタニタ笑いながら登場したのは面白かった。

驚愕の8時44分だったね。

 

 

まとめ

そんなこともあって僕は火曜日のラヴィットは録画するようにしている。

今回だってキーワード発表とか全く明かされてない状況下で出てきたからね。通称「ゲリラ山添」。これがあるから怖い。

山添さん卒業後の回の山添さん出演率が今のところ物凄く高い。数値化したら90%とかそのくらい?

山添さんのラヴィットでの存在感を語ったつもりだが正直、僕の文面では面白さが1/5ぐらいしか伝えられてないと思っている。

だからそこは是非、リアルタイムだったりTVerなどで観てほしい。

 

他にも火曜日は『キスマイブサイク』の辛口批評でお馴染みの若槻さん、そして芸人にとって天性の顔を持つ稲田と抜群のツッコミ力を持つ河井の二人からなるアインシュタインも出ている。

実にバラエティに富んだメンツをしているしなんといっても川島さん。

毎度毎度吐くほどの上手さを実感させられる。ツッコミのセンスが異常なんだよね。

どういう修行・どういう食べ物食べたらその領域に立てるの?と訊きたくなるくらい抜群なセンスをしている。

そこも是非、みてほしいところではある。

 

そして山添さんは田村アナに猛アタックしましょう。「田村アナvs山添 バトルの歴史」から「田村アナと山添寛のなれそめ」になることをちょっと祈っている。


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圧倒的な破壊力・存在感を今後もラヴィットで出してほしいと祈りつつ、来週火曜のラヴィットを録画するとしよう。

 

というか!山添さん!戻ってきて!

 

本日見逃した方はTVerで!

http:// https://tver.jp/lp/episodes/epb2p9rv64

 

【映画】荒野の用心棒

テレビ東京午後のロードショー『荒野の用心棒』を観たからそのレビューをしようと思う。

 

 

あらすじ

黒澤明の『用心棒』を西部劇にリメーク。対立する二大勢力が牛耳る町に現れた凄腕ガンマン。その活躍はいかに!?クリント・イーストウッド出世作

(午後のロードショー番組情報より抜粋)

 

レビュー

やや面白かった。登場人物の分かりにくさや聞き取りにくさはあるものの、それをかっこいいが拭ってくれる映画であった。

 

何気に西部劇の映画は初めてである。ガンマンが風が吹きすさぶ荒野で1対1の勝負をする…みたいな映画としかイメージはない。

というかこの作品見たところでそのイメージは変わることがなかったが逆に実際に観れて凄く面白かった。

 

両者の間に張り詰められている緊張感。それを切り裂くように銃を構え発砲する。

本作品はその緊張感を耳鳴りのような甲高い効果音で描写しているのがよかった。

固唾を飲んで見ちゃうんだよね。甲高い効果音が観る側を集中させるから凄く演出的にもよかった。

 

そしてこれを今回、クリント・イーストウッドが演じている。

控えめに言って、最高。若いときえげつないほどイケメンじゃん!という。

そして荒野の格好もかなり似合っている。

ただでさえかっこいいのに、信条やら能力もかっこいい。存在が罪ってこういうことを言うのかな?というくらい輝いていた。

 

本作品は序盤、バンバン敵を倒して中盤コテンパンにやられて終盤に悪を打ち倒すというマカロニウェスタンの型の作品。

この型はアクション映画だと結構多い気がする。

MCUとかにもその型の作品は多い気がする。

だから観ていてワクワクした。

 

特に終盤。本作品の敵、ラモンから命からがら逃げ延びたクリント演じるジョーは隠れ家で射撃の練習を行う。

そしてジョーを匿っている棺職人のビリペロから武器を貰い、友人のシルバニトを救うため再び町へと戻る。

 

ここのパートが凄くワクワクした。少ししかなかったが、アイアンマンの原型を作っているロバートダウニーJrを見ているかのような満足感が得られた。

 

だが本作品、登場人物が多かった。組織抗争が背景にあるからそれなりに多いのは仕方ないのだが把握が難しい。

でもこれはかなり難しい問題で。顔の系統がみんな似通っていてほぼ同じに見えるっていうのはある。

でも西部劇というのは髭モジャモジャで濃い顔の男が多く起用されている。むさっくるしい男たちによる熱い話だから起用されるのは無理もない。

だから見ていて多少なり困惑した。話はやや分かるものの解像度が低かったため完全にはわからなかった。

あと日本語音声でも聞き取りにくい。これも仕方ない。

だいぶ前の作品だもん。音質もなかなかに悪い。午後のロードショーとはいえ、午後のロードショーだけのための吹き替えではないと思う。

訛りすぎているんだよね。おめぇさんはよぉ…みたいなセリフを結構早口で言っている。

やはりこういう作品は日本語字幕で観るのが適切なのかなーと思わされた。

 

総評

セリフの聞き取りにくさや登場人物の多さが気になったが作品自体はあまり退屈ではなかった。

やはり勧善懲悪というコンセプトの作品故に万人受けされるのかな。観ていて気持ちいいもんね。

モチーフは違うものの現在の作品に通ずる展開の作品だったからとても見易かった。

 

僕も通りすがりで町の危機を救える男になりたいな。

という点では仮面ライダーディケイドはかなり西部劇よりのキャラクターなのかな。

続・荒野の用心棒も機会があったら観てみようと思う。

【映画】ハリー・ポッターと秘密の部屋

DVDでハリー・ポッターと秘密の部屋を観たからそのレビューをしたいと思う。

 

 

あらすじ

J・K・ローリングの世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズ映画化第2作。ホグワーツ魔法魔術学校の2年生の新学期を迎えようとするハリーの前に、屋敷しもべ妖精ドビーが現れ「学校に戻ってはいけない」と忠告するが、ハリーは学校へ。やがて「殺してやる」という正体不明の謎の声が聞こえ、マグルの生徒たちが石になってしまうという事件が起こる。ホグワーツの設立者のひとり、サラザール・スリザリンが作ったと言い伝えられる「秘密の部屋」の存在が事件と関連しているとみたハリーらは、秘密の部屋の謎に迫るが……。

引用元:ハリー・ポッターと秘密の部屋 : 作品情報 - 映画.com

レビュー

面白くなかった。都合のよい設定、割に合わない長さが気になる作品であった。

 

これは印象で語っているところはある。

でも2時間47分はかなり長い。パッケージに「2時間47分」とかかれていたのを発見したときため息つきそうになった。

これが長くても楽しめる作品なら良いのだ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』とかね。3時間でも余裕で観れたし。『インターステラー』とかも5次元宇宙を通して紡がれる親子の絆に胸打たれて2時間45分あっという間だった。

 

だがハリー・ポッターで2時間47分はやる意味あるか?

全体的にだらだらし過ぎな気がするんだよね。

授業パートもうそこまで要らない気がする。1年次だけでいいよ……1作目は魔術の素養はあるだけで使うのは素人の状態の子たちが授業を受けることでのめり込み易くなっていたんだけど2作目でも授業パート出されると「もうええわ」状態なんだよね。

ピクシーの下りとかね。本当にいらない。

マンドレイクだっけ?喋る根っこ。あそこの授業パートは石化の解決策として必要だから入れた方がよいのだがその他はまるでいらないと思った。

 

あと情報量が多くツッコミところが多すぎる。

序盤、物置暮らしから進出して自部屋をもったハリー・ポッターだったが屋敷しもべの仕業で窓に鉄格子をかけられ、外に出ることを禁じられる。

そんなハリー・ポッターに魔法学校の友達、ロンが空飛ぶ車で迎えにいく。鉄格子をフックで繋ぎ、車の引力でとっぱらって何とか抜け出したハリー・ポッター。だがロンは母親に「空飛ぶ車なんか使って!マグル(非魔法使い)にバレたらどうするの!」みたいなことを言われる。

 

そのあと、ロンの家から魔法学校にいくため汽車に乗ろうとしたハリー・ポッターとロンだったが屋敷しもべが原因で汽車を乗り過ごしてしまう。

また空飛ぶ車を使うのだがここでまさかの透化する。

最初からやれよ!なんでやらないんだよ!っていうね。

 

あと魔法使いの決闘って近接武器使う決闘よりも堅苦しくてやーね。

交互に技出してるんじゃん。もう見るからにつまらない。ポケモンバトルかよ!と思った。

スネイプとロックハートの勝負そうでもなかったなーと思ったらマルフォイとハリー・ポッターの勝負もなかなかにみすぼらしかった。

 

評価できるところはラストかな。

ハリー・ポッターって魔術ミステリーなのかな。『ロードエルメロイ2世の事件簿』みたいなカテゴリーなのかな。

そう思ってもおかしくないくらい伏線や謎が張り巡らされていてトリックとしてはとても面白かった。

前作もそうだけどやっぱりミスリードがこの作品優れている。

「そういう」魔法なんだよ!みたいな形で都合良い魔法が多くトリックに使われているのだが完全死角にいるキャラクターを犯人にもってくるんだよね。

最初ロックバートだろとは思っていたらまさかの………みたいなね。

そこのミスリードは流石だった。それにしては割に合わない長さだが。

 

あとバジリスク戦も盛り上がりなかったね。バジリスクのCGはよかったのだがスケールがでかくなかったのかな。

前作でもそうだが建物もっと巻き込んでもよかったんじゃないかなと思う。もっと派手にやってくれれば盛り上がれたとは思うがうーん………剣がいきなりでてきて撃破するオチで冷めそうだな。

あの剣は魔法学校創設に携わったグリフィンドールの剣で、真のグリフィンドール生であることの証だとか。

にしては都合良いんだよな。寮生であることが能力まで作用してくるという設定が浮世離れしすぎていると思った。

まぁヴォルデボートと似通った性質があると自己を不安視しているハリーを励ますガジェットとしては機能しているけどもっと丁寧に設定作らない?と思った。

不死鳥による治療シーンもね。涙が都合よすぎる。不死鳥はどこに泣く要素があっただろう。

不死鳥とハリーが心を通わせていて、それでボロボロになったハリーに身を寄せて涙を流すなら非常に納得がいく。それで2時間47分だったら今よりもっと濃密な作品になったと思う。

 

総評

トリックは流石だったのだが過程がだらだらしすぎなのと終盤の都合よさが目立っていた。

本作品は魔法使いの血筋やマグルと魔法使いの差別など、結構社会的な面をもつ話だったなーとは思う。まぁマルフォイの父親がぐちぐち言ってるからあいつが8割がた支えているけど。

どーせ次の作品も2時間かるがる超えてくるんだろな。もう勘弁。

正直レンタルショップで借りるのがだるくなってきた。

ちょっと時間空けてから観ようと思う。

 

というかまだエクスペクトパトローナムでてないんだけどNE☆

 

 

 

 

【映画】ミスト

Amazonプライムビデオで『ミスト』をみたからそのレビューをしようと思う。

 

 

あらすじ

その夜、激しい風雨と共に雷鳴が轟き、町を嵐が襲った。湖のほとりに住むデヴィッドは、妻のステファニー、5歳の息子ビリーと地下室に避難していた。翌日は晴天。しかし、デヴィッドは湖の向こう岸に発生した霧の壁を見て不安になる。それは不自然にこちらに流れてくるのだ。息子と共に買出し出掛けたデヴィッドは妻に連絡を取ろうとするが、携帯電話も公衆電話も不通になっている。スーパーマーケットの中へと入ると店内は大混雑。すると突如大きな地震に襲われ、外は霧に囲まれて身動きが取れないまま、彼らは店内に閉じ込められてしまう…。

Amazonより抜粋)

 

 

 

レビュー

面白かった。観た後、ただただ虚無感しか残らない作品であった。

 

本作品はSFである。侵略系のSFである。

主人公が息子と隣人を連れてスーパーにいったら霧に囲まれ、そのなかから触手や巨大昆虫などがわんさか出て人間たちの心理までも蹂躙するという話ね。

本作品の噂は薄々耳に入っていた。というかラストの動画見たことある。

映画史上トップクラスのラストね。「お前このラストの為に映画作ったろ!」とは思うがそれはさておき。

 

この作品は非常にレビューが難しい。何なら面白いと面白くないで測れる作品ではないなとも思う。正直この「面白い」という結論に至るまでとても時間がかかった。

じゃあ何故、僕がこの作品を面白いと言うか。それは「自ずと感情移入してしまうストーリー性」である。

 

この作品は普通の侵略系SFと違い、侵略者退散に注力にした話ではない。侵略者退散よりも部屋に閉じこもり、情報のない生物に怯える人間たちの心理に注力した話である。

これがとてもリアルで。おそらく宇宙人攻めてきたら間違いなくこうなると思うくらい現実に肉薄していた。

物語の前半。開けたシャッターからでてきた触手により一人犠牲になる。それをその場にいなかった者たちに報告するのだがまったくもって信用されない。

「馬鹿にするのはよせ」「ふざけるな」沢山言われる。

でもこれは無理ない。このときまだ侵略者の姿を目認したものは少なかった。デイビッドとスーパーの店員オリーと町の人間二人。これは実際に触手と闘ったから侵略者の姿を黙認している。あとはスーパーに閉じこもるきっかけを与えたおじさん。彼が「何かに人がさらわれていった!」といったのだがそのときの彼が鼻血を流していたりそのあとガラス越しに男が霧の中でうめき声出すシーンがあったから信用された。

だがそのケースとは違ってデイビッドのシーンは全員が侵略者を目視していない。まあ「からかい」や「精神参ってる」としか思われない。

 

でもこういう下りは割とある。侵略系SFとか映画に問わず、弱いと思ってたやつがありえないくらい強い攻撃してその事実が流布され周囲が耳を疑うとかね。いくらでもこの下りは作れる。

でもこの作品はこれだけではない。

 

物語の中盤で旧約聖書を信じる女が終末を悟った言い回しでスーパーの人々を扇動しようとする。「今日の夜、バケモノが来て誰かの命がなくなる!」とかいったらその夜、本当に侵略者が押し寄せる。

ポイントはそのあと、それまで信じることがなかった人間が藁にも縋る思いで彼女に付き従うのだ。

ここ、人間の無力さが引き出されている。血相変えて拝める演者たちの芝居は勿論彼らの陣営の行動原理が切なくて観ていて辛くなった。

 

こんな風にこの作品はシーンの要所要所胸に来るものがある。それらは大体切なさなんだけど気づけば作品に同情してしまっている。

ブロガーとしてレビュアーとして結構多角的視点で作品をみるのだがいつしかそれを忘れていた。というよりかはレビューする感性がシャットアウトするくらい同情させにきてる。

 

そして最後ね。店の外に出ることを怖がる人々を置いてデヴィットは息子などを連れて外にでるのだがガソリンが切れる。

ここまでだと悟った一行を、残った弾丸四発で射殺する。一人残ったデヴィットは侵略者の登場を待ちわびるがそこに来たのは侵略者ではなく民間人を保護した軍隊であった。

あのときスーパーに残れば…。ってことなんだよね。空しすぎる。

これがミストのキャッチコピー「霧の先に何が待っていたのか」なんだよね。

これがやりたかったんだろー?!でもここで虚無感になったからここに関しては何にも言えない。

制作陣の狙いにまんまとはまっちゃったよね。にちゃっているんだろうな…制作陣。

 

演出に関しても素晴らしくグロくてよかった。感情移入に一役かっているんだよね。「うわうわうわ…」と同情心が上乗せされた。

グロ映画もみている方だが今のところスリラー系映画をおさえてダントツにこの映画がグロいと思う。

 

総評

もう二度も観たくはないな。レビュー脳崩壊されたもん。

でも侵略者と遭遇したとき、きっとこうなるんだろうな。

見知らぬ人を信じるのは危険。だが見知らぬ人を信じない結果がもたらす結果もまた結果。

時と場合だよね。僕は鬼気迫った人のいうことにはなるべく信じようとは思う。

でもそれでだまされたらのことを考えると…うーん。

やっぱり信じられねえ!

侵略者?!おいおい馬鹿にしているのか?!

 

うん、僕間違いなく侵略系SFだったら序盤に死んでいるな。

 

【映画】ハリー・ポッターと賢者の石

TSUTAYAハリー・ポッターと賢者の石を借りたからそのレビューをしたいと思う。

 

 

意地悪な伯母夫婦の家庭で孤独に育った少年ハリー・ポッターは、11歳の誕生日を迎えた日、魔法界のホグワーツ魔法魔術学校から入学の招待状が届く。そのことをきっかけに、亡くなった両親が魔法使いだったことや、自身もその血を受け継いだ魔法使いであることを知ったハリーは、ホグワーツに入学し、仲間とともに学園生活を送る中で自分の能力に目覚めていく。しかし、かつて両親の命を奪った闇の魔法使いがハリーを狙っていることがわかり……。

引用元:ハリー・ポッターと賢者の石 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

レビュー

微妙であった。ターゲット層広い割にはあまり観る側を考えられていない映画だと思った。

 

ハリー・ポッター』シリーズはファンタジー映画の金字塔とまで言われている。そして『ファンタスティック・ビースト/ダンブルドアの秘密』の公開も控えているということもあって重い腰を上げてTSUTAYAで借りてみた。

 

物語はホグワーツ魔法学校の校長、ダンブルドアが額に刻印が刻まれた小さな男の子を家の前に置くところから始まる。

これが後にハリー・ポッターであるのだが彼を引き受けた家がま~ひどい。

じゃあハリー受け入れるなよ!とツッコミたくなるくらいの冷遇。

育ての母の姉がハリーの産みの母なのかな。産みの母もホグワーツ入学を待ちわびていたのだが魔女になって帰って来て…みたいな感じで魔法使いを非難するようなことを育ての母が言ってたもんだからそもそもじゃあ引き受けんなよ!とは思ったね。

物置で寝かせるとか…これが日本だったら児童相談所きているからね?!

 

まぁそれはともかくとしてそんな彼が魔法使いの片鱗を見せつつ、ようやくホグワーツ魔法学校から入学の手紙が届く。

絶対にホグワーツに入らせたくない育ての父vs絶対にハリーを入学させたいホグワーツ魔法学校の勝負は面白かった。

荒れ狂う海の近くの別荘まで避難するのは「そんなにかよ…」とは思ったが。

 

そんな勝負の結果、家族は折れ、晴れて入学決定となったハリーだが今まで誰にも満たされなかった承認欲求がここぞといわんばかりに解消される。

一気にシンデレラになったよね~「あのハリー・ポッター?!」みたいなね。この下りは長いこと続くのだがそれと一緒に見せていく魔法界の様子が面白かった。

 

やっぱり外国だからね。日本の、それもライトノベル読んで育った僕からするとちょっと「魔法使い」の輪郭を捉えた世界観で違和感は覚えたんだけどこれはこれで面白かった。

魔法界はどうやら物が人の優位に立ちやすいらしい。ファンタジーな世界観だから「物にも魂が宿ってる」みたいな、一度は母に言われたであろう台詞を体現した世界観だなとは思った。

現に杖が人を選別したり帽子が人をクラス分けしたりする世界観だからね。

人が物を、ではなく物が人を、という世界観が人間界と魔法界とでしっかりと差別化されていてなかなか見応えがあった。

 

あと登場人物の構成。好みすぎる。

男二人、女一人の友達構成ってもう絵面からして青春じゃんね。

SAOのキリトとユージオ、アリスみたいなね。

それを今回ハリー・ポッターとロン、ハーマイオニーでやってくれている訳だけどよかったなー

何故かわからないけどこの構成だと女キャラの可愛さが引き立つんだよね。

ハーマイオニーめっちゃ可愛いかった。実はエマ・ワトソンは言うほど美人か~?と思っていて。むしろエマ・ストーン派なのだがエマ・ワトソン人気の理由もわからなくもないなと思った。

 

そしてこの三人はわちゃわちゃしながら魔法を学び、幾多のトラブルを得て本題の賢者の石の存在、そして闇の魔法使いヴォルデモートの存在を知っていく訳なのだがここにいくまでの下り猛烈に長い。

思ったんだけどボールを飛びながら追うあのゲーム、カットでよかったんじゃないかな。

いや、やる意味も勿論理解しているんだよ。

ホグワーツ魔法学校の世界観に没入してもらうためにあのシーンを設けたと思うのだがそれってどうなのとも思っていて。

この作品、主人公がこどもでジャンルがファンタジーってのもあってターゲットにしている年齢層が非常に広いと思うんだよね。

10代とかバリバリ狙っているでしょ?

なのに2時間30分ちょいってどういうことなんだろう。

僕、今日入学式の疲れで結構昼寝したのだがそれでも眠くなってきたからね。

10代なんていってしまえばまだ映画に関して見識深くないと思う。場数を踏んでないというかなんというか。

だから2時間30分って結構不快感溜まっていく長さだと思う。

自分でも言うのも難だが僕は他の人たちよりはほんの少し映画は観ている方だ。そんな僕でも寝そうになりながら観てたということはやっぱりそういうことなんだよね。

ちゃんと2時間に収めてほしかったな…無駄に大作感を出さないでほしかったな。

 

そこが尾を引いてしまったのだが勿論良いところもある。

スリードとかね。てっきりスネイプかと思ってたしラスボスの正体知っても「えー!お前が?!」と思うやつだったからそこら辺の意外性はとれていた。

エフェクトも素晴らしかった。

当時のCG技術としてはかなり素晴らしい出来だなと思った。1作目でこれなのだから最終作でどのようなエフェクトを見せてくれるのか非常に楽しみではある。

ただ、ロンのチェスの下り。あれ駒が粉々になるばかりを映すのではなく、駒が動いて相手の駒を撃破するエフェクトを多用してほしかったなとは思った。

 

総評

後半にかけてが退屈で不快感が溜まっていく作品であった。

でも本当によくできてるなーとも思った。

あとハーマイオニーが相当スペック高いよね?っていう。

何でもできるし、あの若さで魔法使いに大切なのは友情と勇気であることに気づいてるしね。かなり達観してるよあの子!

何かいっぱい経験してきたんだな。僕なにやってたんだろ……

 

ああ、思い出した。雑誌のターザンに出ていたチアガール姿の女性に興奮してたな。情けない。

 

 

 

 

【映画】モービウス

映画館で『モービウス』を観たからそのレビューをしようと思う。


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あらすじ

天才的な頭脳を持つ医師マイケル・モービウス。 彼は、幼い頃から治療の術がない血液の難病を患っていた。 医師として多くの命を救い、ノーベル賞という名誉も手にしながら、 己の病を治す方法だけを見つけることができないモービウス。 身体はやせ細り、松葉づえなしには歩くことさえままならない。 時間だけが刻々と過ぎ、忌々しい血液が彼の命を蝕むなか見出したひとつの可能性。 それはコウモリの血清を自らの身体に投与するという、危険すぎる治療法だった――。

引用元:モービウス - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

レビュー

アメコミ作品としてはひねりがなくて面白くなかった。シンプルな話で内容が入りやすかったが、一方でラストが解せない映画であった。

 

まず、本作品はアイアンマンやキャプテン・アメリカがいるMCUではない。似て非なる世界観のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)らしい。そこには『ヴェノム』がいる。

だがこのモービウスはスパイダーマンの敵である。本作品のポストクレジットでようやくヴィランの片りんを見せることになるのだがこれがさ…

 

とまあ、最初からラストのレビューをするわけにはいかないからとりあえず順々にやっていこうと思う。

 

本作品はかなりシンプルな話である。天才医師が自身の病直すために蝙蝠の成分接種したら吸血鬼になっちゃって血に飢える本能と格闘しながら吸血鬼になった親友を倒す話だからね。結構シンプルだなと思った。

僕は結構理解能力が乏しいからこのような話は結構助かった。賛否は分かれそうだけどね。

 

ただ、冒頭。死の山とかいわれる、蝙蝠たくさんいる洞窟の山にモービウスがヘリでいくのだが…物語が中盤にいけばいくほど必要ないんじゃないかと思えてくる。

まず、あれでモービウスは吸血鬼にならない。蝙蝠の成分を秘めた変な液体を体に注ぎ込んでそれで吸血鬼になるからなおさら冒頭のシーンは何なんだという話になる。

あのシーンは本当に何を描きたかったのだろう。蝙蝠っていうのが本作品の重要な存在だよーってことを伝えたかったのだろうか。

僕はてっきり冒頭の死の山で吸血鬼化してこうなる経緯を、次のシーンである25年前のモービウスと親友にしてヴィラン、マイロとの出会いで描くのかなと思っていた。

だから冒頭のシーンに関しては未だに消化しきれていない。

 

そのあとは淡々と物語が紡がれていったな。ひねりがなくてちょっと残念だったけど吸血鬼になってからのエフェクトは素晴らしかった。日々CG技術は進歩していくからここ最近のアメコミ映画のエフェクトで嫌な思いをしたことがない。そこは文句なしだった。

特に跳躍するときに風みたいのだすエフェクトね。反響定位能力のエフェクトもかなりよかったけどこの風みたいなのを出しながら高速でアクションをしていたのは興奮した。

 

そして終盤。血に飢えた化け物になることを危惧したモービウスは、同じく自身の病の治療法を求めるマイロに警告したがマイロは薬を投与し吸血鬼になり多くの人間を殺していく。ついにはモービウスのガールフレンドまで殺めるマイロにモービウスは最終決戦を行う。

蝙蝠操ってマイロを追い詰める下りがあるのだが死戦感が足りなくてのめり込めなかった。これは性癖なのかわからないが最終決戦だから体ボロボロになるまで闘ってほしかった。NWHとかもうズタボロだったじゃん?ああいうのがモービウスにあればよいなと思った。まあガールフレンド亡くなって、マイロにも追い込まれて「うああああ!」といっていたのだがその末蝙蝠操って棒みたいなのなげて勝利は結構あっさりしているなと思った。

そして悪党を追い出して手に入れたラボで血清を奪う薬を作ったはよいもののそれをマイロだけにやって自身には投与しないの何故だろうなーと思った。「え、あ、やらないのね?!」みたいなね。

モービウス、どうせまた続編やスパイダーマン作品で出したいから弱体化しちゃ困る!ということで投与しなかったと思うのだが血に飢えた自分と散々葛藤してたじゃん!というね。

そこの一貫性が欲しかったかな。まあでもすごく気分いいって言ってたからこの状態のままでいたかったのかな?という受け取り方もできるけど。

 

あとマイロ。どうしてモービウス大好き人間がモービウス煽り吸血鬼になったのかが自然すぎて最早動機不明瞭。

マイロはモービウスとは真逆で自身の本能を受け入れているから自身の力が通用するモービウスとの闘いを愉しむためモービウスを煽っていたって受け取っているけどモービウスのガールフレンドを建物の下から眺めているところは執念を感じたんだよね。

モービウス好きなゲイだとも受け取れるんだよね。それでもいいけどさ!ポリコレ最前線いくのがマーベル作品ですもん。

でもこれで考えたくはなかったな。闘っている最中に「あれ、なんで闘ってんの?」っていう境地にはたどり着きたくはなかった。

そこもうちょっと明瞭にしてほしかった。

 

そしてポストクレジットね。『スパイダーマン/ホーム・カミング』の敵であるヴァルチャー(マイケル・キートン)がNWHの影響でSSUに来る。

もともとトム・ホランドスパイダーマンがいるMCUの最初の敵だったのだがNWHってストレンジのやらかしで他のマルチバースから敵がくるんだけどMCUで敵してたやつは別のユニバースにいくんだね。一言でいえばヴィラン交換みたいな?

それでヴァルチャーが来るのは良いのだが驚きと興奮よりもダサさが出てくる。刑務所転移って…と観たとき純粋に思った。そしてパトカーに乗らされるっていうね。

 

で、エンドロールを経てから再び映像が。

モービウスがかっちょええ車を周囲に何もない道路に停める。するとヴァルチャー状態のマイケル・キートンが派手に登場する。

セリフは一回観ただけだから完コピはしていないが要約するとこう。

 

キートン「モービウス、要求に応えてくれてありがとう。俺たちの敵はスパイダーマンだ。俺とお前が力を合わせればあいつを倒せる」

モービウス「ほほう、面白い」

 

いやこれ脈絡なさすぎるでしょ。なんでモービウスがスパイダーマン敵視してんだよ。ホントよう分からん。何故作中で何も関係なかったスパイダーマンを倒そう!って話に「面白い」とか言えんだよ。ここの間にもっとスパイダーマンに対するモービウスの印象が描写されるシーンが欲しかった。

ここがさっぱり分からなかった。

みんな久しぶりのヴァルチャー登場に燃えてると思うけど結構脈絡ないからね?

映画終わってからずっと首傾げたまま退席したよね。

マイケル・キートンが『モービウス』を壊していてかなり残念だった。

ヴァルチャーは多分ヴィラン連合軍作ろうとしていたのかな?もうちょっとゆっくり描写してもよかったと思う。本作品のスーパーヒーローであるモービウスをいきなり敵にすな!というのが僕の感想である。

 

そして予告編にもあった「I am venom!」っていうシーンね。あそこかっこよかったけどモービウスとヴェノムでちゃんと違いがとれていたのがありがたかった。

正直この話、ヴェノムと似たような話になるのではないかと思っていた。

だって両方人間狙ってんじゃん。人間を捕食を求めるヴェノムと人間の血を欲するモービウス。あり方は似てる。

予告編を見る限り、「ああ犯罪者の血を吸って生きるのかな?ヴェノムみたい」と思っていた。

でも作品を通して犯罪者であっても血は吸わなかったね。

最初、暴走してた時は賭博やっていた傭兵たちを皆殺ししてたけど、あれは自制が効いてなかったからね。

でも自制が効くようになっても犯罪者は何したっていい理論に陥らないのは良かった。まあお医者さんだからね。人を殺すという行為に真摯に向き合っていたから犯罪者相手に腕の骨全部折っても血は吸わなかった。

ヴェノムは結局「食っていいのは犯罪者だけだゾ」とトム・ハーディにいわれていたから行きつけの店で金を要求する男をパクリと食べたわけなのだがモービウスはそういうやつじゃなくて安心した。

医者としての立ち回り、一貫性がとれていたからここは凄くよかった。

 

総評

アメコミ、それもマーベル作品としてはひねりがなく、「個性がダークな作風」ぐらいしか感じられない作品であった。おまけにミッドクレジットの杜撰さといったら…

マイケル・キートンが不評の理由といわれているのも納得がいくかも。

 

ガールフレンドがモービウスの血を浴びて吸血鬼化したと匂わせる描写があったから続編は作れるようになっているけどどうなんだろう。

ヴェノムほどの面白さはなかったからな…でもMCU参入してくれたら非常に興奮するな。まだスパイダーマンとバトルしたことないキャラだから早く闘ってほしいと思いつつ近々公開されるストレンジ新作に備えようと思う。

何か色々観なきゃいけないらしいじゃん!ワンダヴィジョンも⁈ふぇぇ…

 

 

 

 

【映画】ユージュアル・サスペクツ

TSUTAYAユージュアル・サスペクツを借りたからそのレビューをしたいと思う。

 

 

あらすじ

コカインの取引現場を何者かが襲撃し、密輸船が爆破して大量のコカインと9100万ドルが消えた。警察は唯一の生存者キント(ケヴィン・スペイシー)の尋問を始める。キントは、事件の黒幕は誰も顔を知らない大物ギャング、ソゼだと語り、彼がキートンガブリエル・バーン)ら5人のワルを集めて襲撃させたというが…。

(Amazonより抜粋)

 

 

レビュー

全体的に面白くなかった。ラストは最高だったがそれまでの状況は理解しにくくて面白くなかった。

 

この作品は有名なのかな。古い映画の割にはAmazonプライムビデオとかで有料だったし他のサブスクとかでもなかなか無料で見られるサービスがなかったから一人暮らし先のレンタルショップに馴染む目的も兼ねて借りた。

そこの店員の会計の仕方がさーーーこれさー(坂上忍風)というとちょっと長くなるのでのちのち。

まあ前のTSUTAYA無人の会計だったからっていうのはあるけど非常に気に食わない会計の仕方をしていてこの先やっていけるか不安になった。

 

それは兎も角として、この作品はかなり情報量が多い。そして時系列がバラバラ。

まず冒頭。船の中でガブリエル・バーン演じるディーン・キートンが撃たれ、船ごと爆発するシーンから始まる。

それは時系列でいうと終盤。話はその六週間前から始まる。

なんか銃をのせたトラックがハイジャックを受け、被害者は犯人の声だけを聴いたらしくそれで前科持ちのワルが五人逮捕されるという導入。

ここ早すぎた。別に理解する必要はそこまでないのだ。何故なら五人は「前科があるってだけでやってない事件も逮捕されるんだ」と言っているシーンがあるしこのハイジャックの事件の真犯人を見つけるという話ではないから流しで良いと思うが見ていて不安に襲われる。「あれ、なんだったっけ」みたいな。おもわずここは巻き戻してみちゃったよね。開始数分ぐらいのシーンだけどそこの不安を覚えさせない程度にスピード落として描写しても良かったんじゃないかなと思う。

 

あとはキントってやつが捜査官の取り調べをうけて語っているシーン。あそこは時系列でいうところの六週間後。つまり一連の事件すべて終えたあとのシーンなのだが事件真っただ中のときに挟んでくるからてっきり事件内に行われている取り調べかなと思ってしまった。まあここは純粋に読み切れなかった僕のミスだけど。

 

この話、輪郭しか捉えられなかったからってのはあるんだけど要するに「事件の容疑者として集められた五人が結託して刑務所でてから悪いことやっていくのだがそこでカイザーソゼという存在を知りやつの言いなりに動いたは良いものの仲間の死をきっかけに復讐するべく動くはよいもののじゃあそのソゼって誰なんだ?」という話でしょ?

ユージュアル・サスペクツ自体観るきっかけが「真犯人当てが面白い」だったから作品を通して「ソゼは誰じゃあ!」という感じで目を光らせながら見ていた。

だけど最後一本取られた。ミスリードも上手かったしね。キートンにフォーカスされたシーンがかなりあったから主要人物犯人にしたがるっていう意味で「ああ、やつがソゼなのね」と捜査官の説明きいて納得していたのだがそれを上回る説明を最後されて非常に悔しかった。「うわーーーそらそうだわ!」と頭抱えて悔しんだのは確か。

 

まあでも組織ぐるみの話で下っ端のやつがボスの正体を突き詰めるみたいな話だったから結構回りくどかったのだがもうちょいわかりやすくしてほしかったかな。

あとコバヤシ、ね。もろ外国人やないかい!看板に小林事務所みたいなこと書かれていたけどこれじゃ客も「あなたが小林さん?」といわれるのではないだろうか。

そこが疑問であった。

 

まとめ

ラスト以外面白くなかった。でもね、本当にラストは面白かった。ラストが最高の映画は何?ってきかれたらこれ答えるんじゃないかな。

で、ちゃんと細部にまで及んで伏線があるからもう一度観てみたい。

なんか今日は本当に書けなかったな、ブログ。そこまで語れるほど理解できなかったのかな。悔しい。

 

次はいっぱい書く。なにしろ『モービウス』だからね!お楽しみに!!!