【映画】ビバリウム

こんばんは、wataizuです。

昨日三時間超えの映画を見まして。中々に疲れたのですが「じゃあ世界で一番長い映画って何なのだ?」と思ったので調べてみたんです。

映画名を「ambiance」。その長さはなんと720時間!アホみたいな長さですよね。ちなみに不眠不休で見ても1ヵ月超えるこの映画、予告編の長さ7時間超えるらしいです。予告編とは?という感じですねwwなのでこの作品、一度公開が終了されるとフィルムが破棄されます。

会話もなし、永遠に風景を見させられるらしいので寝ること間違いなしですね!

 

では今日は映画『ビバリウム』のレビューをしたいと思います。ずっと気になっていた映画なので見れてよかったです。


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新居探しをするカップルのトムとジェバはある不動産屋へとたどり着く。そこで押し売りをするセールスマンに導かれて紹介されたところは抜け出すことができない住宅地「ヨンダー」であった………

 

「面白い」にも色んな種類があると思いますが、本作品は「不快感の凄さ」と「余韻が続く」という点で面白いなと思います。

 

まず、不快感の凄さから。

本作品はホラーなのですがただのホラーじゃないんですよ。脅かす……みたいなことはなく、とりあえずただただ人を不快にしていきます。

あらすじのその先を説明すると抜けられなくなったカップルは不動産屋に導かれた家に住むことになるのですがある日、段ボール箱が家の前に置かれるんですよ。で、その中身は赤ちゃんなのですが「これを育てれば解放される」という段ボール箱のメッセージを信じてカップルは育て始めるんです。その赤ちゃんが全ての不快の根元なんですよね。数日で急成長する不気味さ。親の行動全てを監視するように覗き見し、時折真似する腹立たしさ。動作の気持ち悪さ。それらがこの映画における不快感の大部分を占めているんですよ。

製作陣の思い通りかもしれませんがここまで人を不快にする映画はあまりないなと思い、評価ポイントとさせていただきました。

 

次に余韻の継続性。

雰囲気は『ミッドサマー』と近いです。明るい風景で紡がれるホラーなのですが俳優女優の演技が迫真なんですよね。

怒声、泣き声。それらが見ている人間の脳裏に刻まれるような演技なんですよ。

あと不動産屋。瞬きせずカップルと接するんです。長身で白シャツ。背筋をちゃんと伸ばし物件を押し売りする様は不気味以外の何者でもありません。


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展開も鬱なのでそういうのも相まって、余韻にどっぷり浸らせる作品なんじゃないかなと思います。

 

子供を育てることで溜まっていく不快感。そして暴かれていくヨンダー、そして赤ちゃんの謎。

それらの末にカップルがたどり着く結末とは?!

気になった方は是非、調べてみると良いかもしれませんね。