こんばんは、wataizuです!
今日はドラマをレビューしたいと思います。
リーダー・羽生率いる常識外れのアウトロー集団・アバランチの活躍を通し、政治家、官僚、大企業といった富と権力を持った"強者"だけではなく、一般市民においてもモラルハザードが叫ばれて久しい令和の日本で暮らす人々の正義感に訴えかける。
(U-NEXTより抜粋)
今日レビューするのは『アバランチ』です。
本作品は現在月曜日の22時にフジテレビ系列のドラマで放送されているドラマになります。
今や日本を代表する俳優さんですよね。『新宿スワン』や『日本で一番悪い奴ら』などで主役をこなす一方で『亜人』や『64(ロクヨン)』で脇役をこなす、幅広い演技力を持つ俳優さんです。
ドラマも多くでていて今年だと石原さとみ主演の『恋はDeepに』に出ていましたね!
まぁ僕は配役に彼を選んだのはナンセンスだなーと思っているんですよねこのドラマ。
綾野剛に童貞みたいな演技させちゃってるんですよねー
あんないるだけで半径100m以内の人間を情欲的な気分にさせるくらいセックスィーーーーーーーな方に「キス」というワードをきいただけで動揺のあまり椅子転がして持ってるもの全部ひっくり返すような演技させるんじゃないよ!
綾野剛の使い方をわかっていない!まるでわかっちゃいない!
綾野剛がセクシー路線だということはオセアニアじゃあ常識なんだ!
じゃあどういうドラマで彼を起用すべきか。それをしっかりと考えられているのがこの『アバランチ』になります。
まぁ監督と綾野剛は『ヤクザと家族』でタッグ組んでいるので
監督「ドラマやろうと思ってるから主演やんない?」
綾野剛「いいよー」
的な感じで配役決まったとは思うのですがこれが結果的に大当たり。
綾野剛が演じる羽生は過去については明かされてはいないものの飄々としつつもうちに秘めた正義感を煮えたぎらせていて、腕っぷしが強いキャラクター。
綾野剛に飄々としたキャラクター演じさせたら勝ちなんですよね。
良い意味で綾野剛の笑顔は表面的。思っていることがどれだけ残虐なことだろうとも繕ってでるような笑顔。
だからこそなに考えているかわからない飄々としたキャラクターが似合うんですよね~
あと声。『恋はDeepに』とかの綾野剛って石原さとみを気にかけるキャラクターなのでいかんせん声に冷たさがないんですよね。
それもそっか(Adoボイス)って感じなんですけどこのドラマは違う。
1話目の冒頭。綾野剛が組織に捕まって拷問を受けている仲間を救出しようとアジトに侵入を試む。しかし侵入したときにはもぬけの殻。窓で敵を探る綾野剛の視界に映っていたのは………
拷問されていた仲間がスイッチを持っているところだった。
部屋に置かれた爆弾の存在を知って、一緒に突入した仲間に「退避しろ!」と叫ぶものの時すでにセクs………まちがえた遅し。
爆発するところで目が覚めるという夢オチパート。
まぁこれ綾野剛の過去確定演出みたいなものだと思うのですがこういった裏切られた過去があるからこそ本作品の綾野剛は政府に対して悲観的なんですよね。
だから国に対して諦めがどこか入っているような冷めきった声。情熱なぞあの一件以降失くしちまったんだぜ…的な感じの気の抜けた声。
この声がもうマジでASMR。綾野剛さんYouTubeでひろゆきみたいに質問に答えるようなライブ配信していたら間違いなく投げ銭していると思います、僕。
綾野剛の声って響きが良いので体中に染み渡るんですよね~
健康ランドのむちゃくちゃ熱い風呂に体浸かったときの染み渡る感じと似たような感覚味わえますわ。
おぉ、綾野剛で話が終わるところだった。
肝心の内容がどうだったかというと………
言うほど面白くなかったです。
このドラマ、製作陣やっちゃいましたね…
9月の中旬くらいからかな?大体2021年夏ドラマが最終回の頃、アバランチ公式チャンネルが設立されたんですよ。
んで、出された最初の動画がこれです。↓
「我々はアバランチ。10月18日、全てが明らかになる。目撃せよ」
この一文だけ。そしてこのあとに投稿された動画はこちら↓
一貫して作品自体がどういう話なのか、みんなが知りたい「アバランチ」という組織がなんなのかを教えてくれない公式チャンネル。メッセージは「10月18日の1話を見ろ!」の一点張り。
そんなんいわれたら………期待値あがるしかないやん。
この10秒トレーラーは前に出された動画とも違い映像の雰囲気は勿論、キャストも公開されているので幾分かは情報か開示されているんですけど映像が映画なんですよね。
全体的に暗く、感覚で言うとサラサラしたような映像。ドキュメンタリーのような、作られた感のないハイクオリティな映像。
なのでこれを見た視聴者の期待度は更に上がる。
もうこの時点で後戻りできないくらい見る人間の期待値は上がっていたと思います。
だから求める基準が高くなった故の「面白くない」なんですよね。
じゃあどういうところが面白くないか。
内容
まぁ何となく想像はできるよな…という話だったのが残念です。
アバランチとはどういう組織かというと「警察では裁けない巨悪を自分たちのやり方で裁く組織」なんですよね。
うん、そんな感じしてた。
綾野剛、高橋メアリージュン、千葉雄大、田中要次、木村佳乃、福士蒼汰
世代も疎らな彼らが揃っているところが組織の非公式感を際立たせているんですよね。
10秒トレーラーでキャストが公開されたとき、薄々ですが勘づいてしまいました。
アバランチのやり方もありきたり。
アバランチのやり方はどういうものかというと「ライブ配信で全世界に公開し社会的に抹殺する」というやり方。
まぁスマホやタブレットなど様々な携帯端末が普及して身近に情報に触れることができる今だからこそのやり方だと思うのですが正直成敗方法としては真っ先に思い浮かぶくらい単純。
この捻りのない設定が見る側の期待を下げちゃっているんですよね…
でもこの部分はピカレスク・エンターテイメントというジャンルでいくなら仕方ないなと思うのですが話も物凄く単純。
ただ身内や事件目撃者から話をきいて事件と密接に関わりのある人間を見つけ、アクションしながらも誘拐しライブ配信で罪を告白させる
捻りがない!あぁ捻りがない!
意外性のクソもないんだよなぁ………
「実は………」みたいな要素を入れてくれればまだ楽しめると思いましたね。何か最初から目星つけていた人間が犯人じゃ面白くないなぁなんて思ったのが現時点の感想です。
全部が想像通り。物語としての飛躍があまり見られないのが残念でした。
アクションがつまらない。
ちょーっとぶつかりあっただけですーぐ休む。
『CRISIS 公安機動隊特捜班』っていうドラマがあるんですよ。
映像の暗さとかが本作品と似ているところがある作品なのですがこれも対テロリストみたいな話なのでアクションがあるんですよ。
結構アクションに力を入れていて、なかには7分ノンストップでアクションをしている回もあるのですが今回比べてみました。
『CRISIS』の一番尺の長いアクションと『アバランチ』の一番尺の長いアクション、どちらが距離を置くまでの時間が長いか。
『CRISIS』25秒
『アバランチ』4秒
短すぎだろ!!!笑
なんですか?羽生さんチキンなんですか?
多分『アバランチ』のアクション監督「にらみ合いが大事」とか「アクション中に喋るのっていいよね」とか思っちゃう人なのかな………
長く長くぶつかり合ってくれないと距離置きの素晴らしさが引き出せないんですよね。
4秒ぐらいで距離置いてもいまいち興奮できないんですよ。『CRISIS』の場合、25秒間ひたすらぶつかりあうのでこのあとどう動くかワクワクした状態で距離置きシーンを見ることができるんです。
まぁ『アバランチ』の場合は相手が日本刀を持っていたこともあってリーチが長く、それ故の距離置きだったのかもしれないのですが日本刀を持つ腕を封じたりなどもっと長くアクションをしてほしかったです。
総評
綾野剛眼福ドラマ、ですね。何かもう一越え欲しいドラマというのが現時点の感想です。まぁ僕はアクション口うるさいですが見るのは楽しい人間なので今後も見ていこうかなと思いますわ。
気になった方は是非、調べてみると良いかもしれませんね!